プロフィール
木下瞳子
【会員番号】855617
普通の人の普通の日常から一歩だけ夢みがちな話を。
☆アンソロジー『百華ノワール』に参加中です。
☆8月2日 『通り雨、閃々』完結しました。
☆4月13日 『拝啓 まだ始まらなぬ恋の候、』完結しました。
☆1月16日 『みずたまりの歩き方』完結しました。
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レビュー一覧
2019/01/08 09:11
セカンドゴロにときめく物語
普通の二塁手ならヒット、でも彼だからセカンドゴロになる。
一見特筆することがないのは、難しい球でも当たり前のように処理してしまうから。
本当の本当に上手だからこそプレーが地味になるなんて、気づいてしまったら好きになるしかありませんよね?
主人公である柑奈ちゃんは、手のマメに気づいて、守備の上手さに気づいて、人柄の良さに気づいて、恋していることに気づきます。
だけど、ただのセカンドゴロも藤澤君も、知れば知るほど好きになるし、奥深くて遠くなる……
“ダイビングキャッチはファインプレーじゃない”
これは地味な男性による、地味なポジションの、地味なプレーを描いた最高にかっこいい物語です!
普通の二塁手ならヒット、でも彼だからセカンドゴロになる。
一見特筆することがないのは、難しい球でも当たり前のように処理してしまうから。
本当の本当に上手だからこそプレーが地味になるなんて、気づいてしまったら好きになるしかありませんよね?
主人公である柑奈ちゃんは、手のマメに気づいて、守備の上手さに気づいて、人柄の良さに気づいて、恋していることに気づきます。
だけど、ただのセカンドゴロも藤澤君も、知れば知るほど好きになるし、奥深くて遠くなる……
“ダイビングキャッチはファインプレーじゃない”
これは地味な男性による、地味なポジションの、地味なプレーを描いた最高にかっこいい物語です!
2018/02/09 17:14
ネタバレ
夢のない設定に夢も希望も感じるラスト!
設定にもストーリーにも登場人物の心理にも、うっとり憧れるような要素はありません。
友人の結婚式で再会した元彼に復縁を迫られる(その1)。
友人の結婚式で再会した友人と、なんとなくデートに行く(その2)。
運命の恋とは縁遠い、圧倒的なリアリティー。
それなのに、このあたたかい読後感!
恋愛を知る前の私がこれを読んだら、もしかしたらがっかりしたかもしれません。
だけど今の私は、この物語に「夢や希望」を見ます。
実体の定かでない幻同然の王子さまを夢見るよりも、今となりにいる人の手を握りたくなる、そんなお話です。
2017/12/27 23:56
ネタバレ
“百”回読むに見“合”う物語
離れていた10年。
この時間が苑輝様とリーリュアにとって必要だったのでしょう。
10年前なら、
自分の血を呪う苑輝様が妻帯することはなかったでしょう。
リーリュアも、英雄である人をただの人間として受け入れられたかどうか。
けれど10年経って、歳の差がすれ違いを呼びます。
「恋に年齢は関係ない」そう思うのは若いからです。
歳を重ねると色々なものが見えてきます。
昔は想像さえできなかった「死」も、考えるくらいには。
それで、真っ直ぐで可愛らしいリーリュアの想いに簡単には応えられません。
けれど、悩む人であってほしい。
躊躇う人であってほしい。
それが想いの大きさで、誠実さだからです。
自分こそが彼女に相応しい
誰にも渡さない
そんな傲慢な言葉は言えません。
誰よりもリーリュアの幸せを願っていればこそ、言えません。
これは大きいけれど、静かで切実な溺愛です。
2016/10/31 17:55
ネタバレ
「これが恋」 極み
徹底的に心で恋をする、そういうお話です。
誰かを好きになった時「他の人ではダメ」と思ったあの気持ち。
恋は理屈じゃないと思ったあの気持ち。
いくつになっても乙女になってしまうあの気持ち。
そんな「恋をするとはどういうことか」がこのお話には描かれています。
何もかも好みじゃない、自分から見たらマイナスの男性に、大逆転で恋をしてみたいと思いませんか?
私は思います!
きっと予想を越える満塁ホームランになるでしょう。
私はなりました!
最後の最後まで繰り出される神宮寺君の逆転ホームランをぜひたくさんの人に堪能してもらいたい!
そんな彼に振り回される「しょうがない人」になってもらいたい!
そして私はこのお話だけでなく、このお話を通して〈非イケメン〉との恋の楽しさを多くの人に知ってもらいたいのです。
仙台より愛のこもったこの作品、おすすめいたします!