木の葉坂まひるさんのレビュー一覧
素晴らしいの一言しか言えない。 だが、あえて言うなら映画を見ているように鮮やかに、ずっと映像が最後まで浮かんだ。 ネットだけでは惜しい。 書籍化されてたくさんの人の目に触れて欲しい。 作者の博識・頭の切れ・才能の豊かさ・素晴らしさに驚き唸りながら一気に読んだ。 小説としても面白いが、ヘビーなメッセージ性がラストにズンと来る大人の小説だ。 もっとも読み手の年齢制限はない。
ちょっぴりなのに面白い。 ちょっぴりなのにちゃんと気分転換ができる。 まさに自動販売機でドリンクを買って、一気に気分爽快になった時のようなあの感じが味わえました。
過去の有名な映画やコミックの吸血鬼ワールドを思い起こしながら読みました。 ホラー好きな人にもファンタジー好きな人にも、楽しく切なくおかしく読める作品だと思います。 すごく考えをめぐらせた凝った内容に、こだわりの表現を感じました。 量も内容も読みごたえがあります。
ダイヤモンドは、見る面で全く違う輝きを見せる。 この短編は同作者の私のお気に入りの短編のその後であり、違う視点から見たものだ。 一つのダイヤモンドから作者は様々な物語や人生を織りなしてみせてくれる。 それは実に魅力的である。 作者に今後も期待する。
この世なんて綺麗事だけで生きていくのは難しい。 諦め順応しようとするけど、時折暖かさに触れた時胸が痛む。 人は何度でもいつからでも、新しく生き直せるんだよって主人公に言ってあげたくなった。 短編だが、表現も私の好みで読みやすく良くまとまっていた。
私の目線で見られる部分も多く、ノンフィクションとあえて書く気持ちもわかり、何度も気持ちや苦悩が重なり、辛い、苦しいと思いながらも見届けたくて最後まで読みました。 私のノンフィクションを読んだ人もこんな気持ちで泣いたんだろうか。 この作品は私自身に浸透してゆきました。 …ありのままに綴られた言葉は、ダイレクトに心臓を掴む… それがこの小説が私に教えてくれた事です。
私が読んだこの作者の話には、冷酷さがつきまとう。 それが美しく恐ろしく見えるのが特徴だと思う。 軽めの短編なので★4個にさせて貰います。
けれど、現実に一部の人間が持つ性癖であり、テンポ良く面白く書かれている。 ただ150ページ台から少しこ難しくて読み辛い部分があった。 結果としては良かったが、最後に知りたかった事がそのままなのが残念なのと、まだ先が続く物語がいきなりプツンと切られた感が私にはあって、★4つにさせて貰います。
細やかな心理もよく伝わったし、良かったです。 でも、この著者の他の作品がもっと凄いから★4つ!
純粋さや心情がよく描きこまれていて大変に胸を打たれました。 他の作品ですでに知らされていた描写や叙情といった作者の筆力もあます事なく発揮されていて、他の作品と一緒に是非書籍化して欲しいです。
見知らぬ庭先に、自ら立ち寄り目にした情景を映したような作品だった。 その家の家人や、庭の草木が実に魅力的に描かれていて、短編としてはじゅうぶんではないだろうか。 シリーズ化と言うのも楽しみだ。
短いページなのに、薄い文庫本を一冊読んだような満足感だった。 長編で読みたかったと言う私の我儘から★4つだが、作者の才能を見せつけられた作品である。
愛しているからこそ、相手の思い込みを壊せないで苦しむ事が多かった私と重なる。 出会う時に恋に落ちると知っていたなら、もっと早く上手な打ち明け方ができたのに、今更言えやしない……。 大事な愛を失うかも知れないなら、姿を消して綺麗な思い出を選ぶか。 当たって砕けるか。 見送るしか術がない女の涙はいつだって悲しい……。 この作品は涙の匂いがした。 短編の中にドラマを見た。
言いたい事は伝わったが、作者の他作品と比べると私には物足りず、ページ数がもう少しあれば良かったのかなと思った。
リアルで怖かったです。 話が凝っていて面白かったです。 でもスプラッタは苦手です。 話は読みたい、スプラッタは怖いの葛藤の繰り返しで二度読みしました。
明るく明るく展開して、最後は…。 楽しみながら読めました。
慣れるのは良くないけれど、幾分か麻痺します。 このお葬式は優しく悲しく、主人公のその先の人生も変えてしまったのですね。