今までに何回言われたやろ？「流さんの人生の年表みたいなん作ってよ。」とか「今まで何して生きてきたんですか？」とか「今まであった事を一回書いてみたらいいん違います？」などなど。多分、何十人からも言われてた。せやけど、その時は全くその気になれず、そんなここの余裕もなく時は過ぎてしまっていた。そんで、三十二回目の仕事、テニスコーチをやりだしてほぼ二年が経とうとしていた二〇〇八年三月、何気なしに、「詳しくは無理やとしても、大まかに今までの事を書いてみようかな」って気になってしまう。　自分的観点では、この文章は〝大まかな三十五年間のあらすじ〟なのである。思い出しながら振り返ってみると、改めて『刹那的人生』が浮かび上がり嫌気がさす事もしばしば。読まれた人が「あぁ、こんな人でも生きてるんやぁ。こうならないように計画的にコツコツ真面目に生きよう」と思っていただければ、書いた意味もあると思うのである。