ボーイズラブ小説 主人公の桜木学(さくらぎがく)は小中高一貫校の私立桜木男子学園高等部に通う高校１年生。 両親は居なく小さい時は施設で暮らしていたが学が６歳の時に桜木龍児(さくらぎりゅうじ)、自身の通う桜木学園の理事長に引き取られる。血の繋がりが無くとも理事長の息子という肩書きから教職員たちは学が髪を脱色して金髪にしても注意しない、立ち入り禁止の屋上でタバコを吸っていても理事長の息子だから見て見ぬふり、授業を受ける態度も悪いがテストは必ず90点以上だからますます教職員は学に対して何もいえない、そんな理事長の息子の学と友達でいれば学校で好き勝手やりたい放題と思う生徒たち。 そんな環境で育ったせいか学はいつからか学園一番の我が儘な不良となっていた。そんなある日、学のクラスに転校生がやってきた。 彼の名前は桜木零(さくらぎれい) 一般的な男子高校生と比べて零は２回り小柄で華奢な体型。薄いミントグリーンの髪の毛は肩先までかかる程度に長く瞳も同じミントグリーン。睫毛も長く一見女と見間違えるほどの中性的な美しい少年。 実はこの少年、桜木龍児が施設から引き取った新しい学の弟だというのだ。 桜木龍児はどちらが学園の後継者にふさわしいか、学と零を残りの高校生生活で競わせて見極めるというものだった。 そんな龍児に言われるまま学と零は同じ家に住むことになるし、零が現れたのをきっかけに自らを人造人間とか合成獣とか名乗るいっちゃてる奴もあらわれたり新聞部の熱血漢に追いかけ回されたり、いきなり素手でピストル相手に戦うことになったり 学のとんでもない学校生活がはじまるのだった。