月刊注目作家 2012年10月 若菜モモ
2012年10月 若菜モモさん
今月、ベリカフェはオープン1周年!そこで今回は、ランキング上位の常連でもあり、胸キュン作家として大人気の若菜モモさんにインタビューしました。いつもうっとりとする世界観の恋愛ストーリーを書き続けている若菜モモさんの意外な素顔に注目です!
- ——野いちご時代からたくさんの作品を掲載してくださっていますが、ネットで小説を書き始めたきっかけについて教えてください。
- 初めてネットで小説を公開したのは2007年11月26日でした。という事は執筆を始めてもうすぐ丸5年ですね。最初は小説と言うにはおこがましくて「作品」もしくは「お話」と呼んでいました。ネットを始めたのは、子どもにあまり手がかからなくなり、主人の単身赴任がきっかけです。最初は、現在活躍されている作家様(当時はWEBのみ活動)の小説を読み漁っていました。お話を初めて書いたのは、テニスと漫画が大好きだった中学の頃です。別冊少女コミックだったかフレンドか……その原作募集に応募したのが始まりでした。作品はテニスのお話で、それが最終選考に残りましたと電話が来たのです。結局、落選しましたがその雑誌に名前が載り嬉しかったことを今でも覚えています。働くようになっても読む専門でしたが読んでいるうちに、こうだったら良いのにな、と妄想を膨らませるようになり、それなら自分好みのお話を書こうと思ったのです。意を決して作品を公開すると、私の作品を毎晩の楽しみだと言ってくださったり、好きと言ってくださる読者様が次第に増えて現在に至ります。褒められて育つタイプなので、読者様の言葉はありがたくとても励みになりました。
- ——若菜モモさんの作品は必ず“胸キュン”を約束してくれるので、王道設定でも個性が強く、中毒性が高いのですが、胸キュン要素を作品に取り入れるコツ、工夫やこだわりはありますか?
- 私の作品が王道なのは高校から読んでいるロマンス小説のせいかもしれません。初めてその小説を手にしたのは学校の図書館でした。意外な本が置いてあると思いながら借りて、胸をキュンとさせながら読んでいました。ヒロインが窮地に陥った時や、ヒーローが助けてくれた時、私の心臓ってものすごくドクンとなるんです。時には泣いたりすることも。そんな設定が好きなので、王道に走ってしまうんでしょうね。胸キュン要素って、いろいろありますが、最終的にはヒロインの女の子にかかっていると思うんです。ヒロインがどんな性格であれ、弱い部分を入れると胸キュンが自然と出てくるのではないでしょうか。
- ——恋愛小説を書くときとファンタジー小説を書くときの違いなどがあればお聞きしたいです。
- 気持ちの面ではまったくありません。というのも、私のファンタジーはLOVEがメインだからです。でも、やはりファンタジーは独特の世界観を出さないといけないので、執筆の前には「悪魔」「天使」「神々」「ファンタジー」などの本を読んでから、軽くプロットをたてます。便利なのは「ネーミング辞典」という、多種多様な単語が8か国語で紹介されている本です。また、私の執筆方法は3人称です。色々な場面で個々の登場人物の気持ちが書きやすいと思います。
- ——ふだんどんな時に小説を書いていますか?プライベートの過ごし方についても聞かせてください。
- 仕事はしていないので執筆時間はたっぷりあります。時間があるだけにだらだらしてしまい、ほとんど書けない日もあったりで、ダメだなとよく思います。これまでの仕事歴は、初めてのアルバイトが高校時代、お持ち帰りのお寿司屋さんでした。店長が変わっていて、高校生にお店を任せて競艇に行ってしまうような人でした。ビザの発給業務のアルバイトもしたことがあり、当時は毎日大使館ばかり行っていました。国内旅行の添乗員もやり、良い経験になりましたが、国内旅行より海外旅行が好きなので、1年後に転職し海外旅行専門の旅行会社に入社しました。そこで航空券発券業務や予約業務につきました。1作品だけ短編で旅行会社に勤めるカップルの話を書きましたが、その当時を思い出しながら書いたので、いつかもっと書きたいです。手芸が趣味だったのですが、過去形なのは執筆を始めてから以前より作らなくなったからです。最近はアクセサリー・コラージュにハマり、材料を一通り大人買いしてきました。凝り性でもありますが、一通り作ってしまうと飽きてしまう性格です。
- ——ふだんどのような本を読むことが多いですか?
- ネットで読むよりも、本で読みたい方なので書店に行きます。本屋さんが大好きで、いつかアルバイトしたいなとひそかに思っています。これからも恋愛小説やファンタジー小説を主に、思春期の淡い恋やすれ違いの夫婦の話なども書いてみたいです。以前は門田泰明さんの「黒豹シリーズ」が好きでしたが、現在は恋愛小説ばかりです。好きなジャンルでないと書く気は起こらないし、読む気も起こらないんですよね。
若菜モモ
Berry’s Cafeユーザ様、こんにちは。パソコンの前にいる時が一番幸せを感じる若菜モモです。この度、3冊目の書籍『不自然な関係』が11月25日に発売予定です。書籍はすっきりとまとめ、隼人と亜希の甘い部分もパワーアップしています。お手に取って頂けると嬉しいです。これからも甘く切なく、胸をキュンとするようなお話を書いていきますので、どうぞよろしくお願いします。
- 『不自然な関係』
- 結婚式当日まで会えない婚約者!?ひたむきなヒロインに次々と罠が…
- 憧れの幼なじみと政略結婚を余儀なくされた亜希。波乱づくしな上に婚約者の隼人は超モテモテ!切なくて、不安で、嫉妬して…そんな亜希の乙女心に思わず共感!
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- 『秘密の片思い』
- 書籍化作品「秘密の契約」から6年後の話。愛は高校の時から好きだった郁斗と仕事で会う。郁斗はブラジルで活躍するサッカー選手になっていた。恋人がいる愛だが郁斗に再び惹かれていく。諦めていた恋が実る時、2人に困難が……。
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- 『Love Step』
- 中学の頃、心に傷を負った杏里は男性恐怖症になってしまう。男性で怖いと思わないのはその時、杏里を助けてくれた隣の家に住む雪哉ただひとり。ある日、杏里の母と雪哉の父が再婚、転勤することになり、杏里は雪哉と一緒に住み始める。年の差カップルのお話です。
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- 『ヴァンパイアの花嫁』
- サイトで2番目にPVが多い作品。ヴァンパイアの王子レオンは行き倒れた人間の少女を拾う。少女は歩けず記憶もなくしていた。レオンは少女にシェリルと名付け屋敷に住まわせる。ヴァンパイアから狙われる少女。記憶が戻った時、少女はレオンを拒絶して……。
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