月刊注目作家 2013年6月 灯乃
2013年6月 灯乃さん
書籍デビュー作『わたくし、実家に帰らせていただきます!』が早くも重版決定&電子書籍も大好評の灯乃さん。作品を読みながら、灯乃さん自身のコトが気になって仕方なかったのですが…想像以上にキャラ濃いめです♪
- ——書籍発売&重版おめでとうございます。改稿時や書籍発売に対してのお気持ちを聞かせてください。
- ありがとうございます!改稿作業時は……とにかく必死でした(笑)。編集様の素晴らしくキレのあるツッコミ(修正指示)のとんでもない質と量に、ときどき逃げ出したくなりながらもどうにか対応していたら、いつの間にか締め切りが明日!と青ざめたのも、今ではいい思い出です。一番楽しかったのは、やっぱりイラスト関係です。我ながら、「こんなチャンスはもう二度とないかもしれんッ」とかなり我が儘を言ってしまったと思います……そして発売日には、駅前の大型書店にどきどきしながら見に行きました。自分の作品が書店に並んでいるというのは、言葉にならないほど嬉しかったです。今回拙作の書籍化に携わって下さった皆様、応援して下さった読者の皆様に、改めて心からお礼申し上げます。本当に、ありがとうございました!
- ——最近のプライベートについて教えてください
- 現在、スキルアップのためにとある資格試験に挑戦中なもので、基本は勉強している……はず(汗)。ときどきストレス解消のために姉の家に遊びに行って、今年生まれた姪のふにふにほっぺをつついたりしています。美味しいパン屋さんを探すのが趣味なので、休みの日には情報誌片手にあちこちうろついています。
- ——趣味や好きなモノ・コトについて教えてください
- 昔から活字中毒気味ではあったのですが、小学四年生のときに「古事記」を読破するようなちょっとアレな子どもでした。今となっては記憶も曖昧なのですが、子供の頃から外国の古典文学や神話の類いの本を読んだり、多種多様な価値観や表現と接したことが、自分の文章を支えてくれているのかな、と。もちろん、漫画もラノベも大好きです。「動物のお医者さん」、「十二国記」はバイブルです。ドラマはアメリカのコメディものが大好きです。ただやっぱり一番影響を受けているかなぁと思うのは、初期のジブリアニメです。私が「可愛いだけのヒロイン」に全く萌えないのは、多分その辺が原因です(笑)。
- ——執筆活動をはじめたきっかけは?
- ある小説投稿サイトから書籍化された作品が書店で並んでいるのを見て、ネット小説の存在を知りました。シロウトでも自分の作品を公開できる場があるんだ、とものすごくびっくりしました。小説を書き始めたきっかけは、最近色んな作品がありすぎて好みのものを見つけにくいなー、探すの面倒だなー、よっしゃ自分が読みたいものを自家発電しちゃえ、という感じです。
- ——Berry's Cafeをお使いになっていて、どのような印象を受けますか?
- 1ページ当たりの文字数が少ない作品が多いかな、と思いました。目次のところでページ数だけでなく総文字数も分かるようにしていただけると、大体どれくらいのボリュームのある作品なのかが分かるのでありがたいです。あと、性描写のガイドラインがちょっと分かりづらかったです。悩んだ結果、面倒になってさくっと省略しちゃいました(笑)。
- ——作品を書くときのこだわりや、好みのジャンルはありますか?
- どんなジャンルの物語でも、登場人物がその世界の中で、しっかりと地に足を付けて生きているストーリーが好きです。こだわりとしては、「中学二年生が読むことのできる文章」を心がけています。それくらいの文章だと、どの世代の人間もストレスなく理解できるとどこかで聞いたような……?あとは、あまりくどくどしい説明は極力しない方向で、読者様の想像にまかせられる部分はおまかせしちゃおう、という感じで書いています。
- ——これからどんな風に活動をしていきたいと思いますか?
- これからも、読者様に楽しんでいただける物語を書いていけたら幸せだな、と思っています。色々なジャンルに挑戦してみたいような気もしますが、やはりファンタジーが好きなので今後も方向性は変えないと思います。
灯乃
皆様こんにちは、灯乃と申します。最近、他の作者様方の「旦那様が」、「うちの可愛い子どもが」というお言葉を拝見するたび……さ、寂しくなったりしていないですよ?この間、円山動物公園でシロクマの赤ちゃんを見てきました。愛くるしいもふもふは最強の癒しだと思います。爬虫類館にも入りました。……お食事タイムは、やっぱりモザイクが必要だと思います。
-
- 『わたくし、実家に帰らせていただきます!』
- 大好評発売中!人質まがいの政略結婚!?
- 隣国の王太子へ嫁いだ公爵家の末娘・ユフィーナ。夫やその愛妾から嫌がらせを受けるなど劣悪な環境でも図太く生きていたが、遂に“王太子妃暗殺計画”が囁かれだす。殺されるなんて冗談じゃない!と、王太子妃がまさかの実家へ逃亡!?
-
- 『残念な美少女、或いは竜王の花嫁』
- 作者の都合により、気の毒にも人間ベースのドラゴンというナゾの生物になってしまった恋人とらぶらぶしながら、やたらと前向きな女子高生(?)が異世界と日常を行ったり来たりする物語。コメディ濃度高し。
Berry's Cafe編集部で毎月1名、今注目している作家さんを紹介するコーナーです。
執筆活動状況や得意ジャンル、おすすめの作品などを掲載しながら、ふだん、なかなか知ることの出来ない作家さんの魅力を、みなさんにお伝えしていきます♪
このコーナーに取り上げて欲しい作家さんや作家さんへの質問、ご意見ご感想はこちらまで!