月刊注目作家 2015年3月 藍里まめ
2015年3月 藍里まめさん
2014年の野いちごグランプリでブラックレーベル賞を受賞した藍里まめさん。受賞作『黒愛−kuroai−』は女子高生狂愛物語で衝撃的な内容でしたが、Berry’s Cafeではちょっと変わったオフィスラブ『ぎゅっと抱きしめて〜会議室から始まる恋〜』を投稿して総合ランキング1位に!なぜ大人向けの恋愛小説にチャレンジされたのでしょうか?お話を伺ってみました!!
- ——2014年野いちごグランプリでブラックレーベル賞を受賞されましたが、なぜホラーから大人向けの恋愛小説を書こうと思われたのですか?
- 私の処女作は高校生純愛物で、2作目も同じジャンルを書きました。なので、大人向けであっても恋愛物を書くことに壁は感じません。むしろホラーに挑戦した時に「私に書けるだろうか?」という不安がありました。運よく野いちごグランプリで『黒愛−kuroai−』を拾っていただき、作家デビューしましたが、純粋なホラー作家にはなれていないと感じています。実は怖がりでホラー映画を見ることもできない私でして、ホラーのアイディアはすぐに枯渇する気がして…。今はホラー以外のいろんなジャンルにも挑戦して、自分に合うものを探しています!
- ——『ぎゅっと抱きしめて〜会議室から始まる恋〜』ができるまでを詳しく教えてください。
- ジャンルをオフィスラブにしようと思ったところからスタートしました。主婦なので、家事や育児をしながら妄想し、まずは大まかなプロットとして、“始め・山場・結末”を作ります。あとはキャラ設定とどんな会社にするかという舞台を考えるだけです。この物語はビール会社を舞台にしているので、ネットで有名ビール会社について調べました。これらを基に執筆開始です!プロットが大雑把なので細かいストーリーは、書いて妄想してを繰り返していました。洗濯物を干しながら妄想して、それを紙に書き、茶碗を洗いながら妄想して、紙に書く。そんな感じです。ちなみに私は一度ノートに書く派。ノートに書いた物をガラケーにちまちま打ち込んで投稿をしています。
- ——ジャンルによって書き方や考え方のスタイルに違いはありますか?
- 私の執筆歴は3年半と浅く、まだスタイルという立派な物は確立されていません。「これで大丈夫だろうか?」と常に迷いと不安の中で書いています。なので、この質問に上手く答えられないのですが、強いて言うなら、ホラーとミステリーはスピーディーに、大胆に展開させるように気をつけています。恋愛物は物語の展開に合わせて、キャラクターが精神的に成長していく物が好きです。欠点だらけのキャラが、イイ女、またはイイ男になるというような。だから、私の書く恋愛物のヒーローは、最初から完璧にイイ男というキャラは少なく、イイ男になるまでの成長感を大事にしています。
- ——新作『甘いプロポーズは永遠に〜私の隣でささやいて〜』は、"女子アナ"という設定で更新していますが、なぜこの設定で書こうと思われたのですか?
- 新作も前作と同じで、オフィスラブにしようとジャンルをまず決めました。大人女子がカッコイイと思える職業は何だろうと考えて、医者や消防士など色々浮かんできたのですが、男性アナウンサーならテレビっ子の私が想像しやすいのではないかと思い、選びました。必然的に主人公は女子アナとなり、優秀な女子アナよりは、ドジで間抜けなダメ女子アナの方がその後のストーリーでキャラを成長させていけるので面白いと考えました。ダメ女子アナ×人気No.1で二面性のある男性アナ。読みに来て下さると嬉しいです。
- ——今、ハマっているものはありますか?
- お恥ずかしいほどに無趣味で、小説を書く以外、これといった趣味はありません。北国の地味主婦です。ハマっている物と言えるかわかりませんが…カレーが好きで、我が家の夕食は週に2回はカレーです。スパイスを調合してという域までいかず、各種メーカーのカレールーを試して満足しているレベルのカレー好きです。ちなみに私はインド人ではなく日本人です。
- ——今後の活動について教えてください。
- 今のところ、Berry's Cafeでオフィスラブを書き続けていきたいと考えていますが、野いちごホラーや高校生純愛物も、書きたい気持ちは持っています。自分に合うジャンルは何だろうと、まだ模索中です。
藍里まめ
こんにちは!藍里まめと申します。きっと私の名前をご存知ない方が99%だと思います。これを機に、一つでも私の作品にお立ち寄りいただけたらと期待しています。これからも地味にひっそり書き続けていきますので、皆様どうぞよろしくお願いします。
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- 『甘いプロポーズは永遠に〜私の隣でささやいて〜』
- 「俺の声だけで、感じたのか?」
- 桜テレビ北海道の女子アナ・日野小春は入社して二年目。ちょっとドジでマヌケだが愛嬌のある女の子。そんな小春は上司からの命令で東京本社の年末特別番組出演することに!そこで“好きな男性アナウンサーランキング”で首位を独走している風原涼と出会うが、表と裏の顔を使い分ける性格に難アリな人っぽくて!?
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- 『おにぎり屋本舗 うらら』
- おにぎり屋の明るい天然娘・うららには、本人も知らない驚きの過去がある。イケメンエリート刑事・小泉が関わる事件現場に、なぜかいつもうららが現れ、様々な謎は10年前の一つの事件に結び付いていく。うららは一体何者か?命懸けでうららを守ろうとする小泉の運命は?10年前のあの事件は、まだ終わっていなかった…。
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- 『黒愛−kuroai−』
- ※野いちごへリンクします。
純愛の色は黒。さあ、私と一緒に堕ちましょう…。女子高生の愛美は、愛が全てと考える一途な女の子。学校一カッコイイ彼に恋をして、彼を手に入れるために手段を選ばず突っ走る。手に入れた後も、理想の愛を求めて突き進み…。狂った愛の行き着く先はどこにあるのか?
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- 『涙ドロップス』
- ※野いちごへリンクします。
潮音と夕凪は幼なじみ。ある日、夕凪は潮音に「大事な話がある」と声をかけるが、2人はある事情から待ち合わせ場所で会えなかった。それ以来夕凪は別人のように変わってしまい、潮音とは決して口をきいてくれなくなってしまう。傷ついた潮音は何度も夕凪との仲を取り戻そうとするが…。すれ違う2人の純情ラブ。
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