月刊注目作家 2015年6月 咲良みり

月刊注目作家 今、注目の作家を毎月1名ご紹介★

2015年6月 咲良みりさん

注目理由

第3回ベリーズ文庫大賞の大賞作として『この恋、永遠に。』が選ばれた咲良みりさん。これが初めて書いた作品という咲良さんに、受賞したお気持ちや書籍になるまでのエピソードを教えていただきました!これからベリーズ文庫大賞にエントリーする方は必見です。

インタビュー

——受賞したときの気持ちをお聞かせください。
「本当に?」と信じられない思いでメールを二度見しました。何かの間違いかも、と疑ったほどです。実際、メールに気づいたのは遅くなってしまったのですが、すぐ にBerry's Cafeにアクセスして確認したら、本当に自分の名前が載っていて声が出ないほど感激しました!ありがとうございました。
——なぜベリーズ文庫大賞にエントリーしようと思ったのですか?
いつか小説を書いてみたいとずっと思っていて、1年くらい前からはもっと具体的に考えるようになり、まずは何か書いてみようと思ったんです。 そんな矢先、たまたま『第3回ベリーズ文庫大賞』というのを目にして、締め切りまで充分な期間があったので、これに応募してみようと思いました。いろんな偶然が重なって本当に幸運でした。
——第3回ベリーズ文庫大賞のテーマは“理想の恋愛”でしたが、テーマを決めて書くのはどうでしたか?
このテーマは書きやすかったと思います。私はテーマを決めて書いたというよりは、初めて書いた作品なので、自然と自分の理想を詰め込んでいたといった感じです。今までずっと自分が読み手だったので、読者の理想も意識するようにはしました。それができていたかどうか自信はありませんが、今後、 少しでも多くの方に共感していただけるようなお話が書けるようになりたいと思っています。
——『この恋、永遠に。』を書くとき、プロットはたてましたか?
プロットはたてていたつもりなのですが、今思うと本当に「つもり」だったのかな、という気がしています。大まかな内容だけ決めて、あとは書きながら考えていた感じです。だから最初に考えていた内容とは違う流れになったりもして、そのせいで既に書いた部分を書き直すことも多々ありました。その時、プロットはもっとしっかりとたてようと思いました。あと、最初は三人称で書き始めたのですが、途中まで書いたところで自分がいまいち話に入り込めていないことに気づいて、一人称に変えてみました。それまでは夜と休日を使ってパソコンだけで書いていましたが、書き直すことになったので余裕がなく なり、外出時はパソコンのデータをスマホと同期させて、暇を見つけてはそちらでもコツコツと書いていました。便利な世の中で良かったです(笑)。
——受賞してから書籍化に向けて、経験したことや大変だったことを教えてください。
とにかく何もかもが初めての経験で未知の世界だったので、改稿作業があんなに大変だとは想像していませんでした。私はマイカー通勤で、普段は音楽を聴きながら運転しますけど、あの時期だけは音楽は一切聴かず、どう修正するかを必死に考えていました。 そんなに次々と話は浮かんでこないので、間に合うか不安でしたね。でも、色々指摘されたことで、自分の書く文章のクセが分かりましたし、だんだんと本らしくなっていったり、カバーイラストやデザインなど見せていただくたびに感動は大きかったです。1冊の本を作るということがどれだけ大変か分かった今、本の重みが増しました。
——『この恋、永遠に。』は御曹司社長との“究極のオフィスラブ”ですが、咲良さん自身はどんな恋愛小説がお好きですか?
“究極のオフィスラブ”って文言いいですね。初めて帯デザインを見せていただいたとき、一人で悶えていたのを思い出しました。恋愛小説はどんなお話も好きですが、あえて言うなら切なくて泣けるようなものが好きです。でも、基本的に最後はハッピーエンドがいいですね。あと、コメディ要素が入ったものも好きです。私が絶対無理だと諦めているジャンルがまさにそれなので憧れもあるんです。
——今後の活動について教えてください。
なかなか書く時間を作るのは難しいですが、お話を書く楽しさを覚えたので、これからも書いていきたいと思っています。とりあえずの目標は、書きかけの話があるのでこれを完結させることです。少しでも多くの皆様にドキドキしていただきたいので、未熟ではありますが頑張ります。どうぞよろしくお願いいたします。

咲良みりさんからのメッセージ

こんにちは。咲良みりです。未熟な私がこのような場でお話させていただくことにとても恐縮しています。と同時に、とても嬉しく思っています。あり がとうございます。今回の受賞で一番強く思ったことは、人間何歳になっても遅すぎることはないということです。これからも楽しみながら頑張りたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。

編集部ピックアップ作品

  • ベリーズ文庫6月刊

    この恋、永遠に。
    「一生をかけて俺の愛を証明する」
    入社早々"リストラ部"と言われる部署に配属された美緒。ある夜バーで、会社の御曹司・柊二と知り合い、交際することになる。高級レストランでの食事、ドレスや指輪のプレゼント。彼とのデートで今までに経験したことのない世界に戸惑う美緒だが、柊二は美緒を優しく包んでエスコートしてくれる。そんな彼の溺愛を受け、順風満帆に過ごす美緒だが…?

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代表作

  • 復讐劇はとびきり甘いシナリオで!
    ある日突然、社長となって目の前に現れた男は、かつて自分を捨てた元恋人、祥吾だった。祥吾を忘れることができないでいた唯は動揺するが、彼が自分を覚えていないと知り打ちのめされる。忘れようと努力をしても彼の引力には抗えない唯。そして一度は幸せを掴む二人の運命は思わぬ方向へと進み…?復讐を仕掛けた男と平凡OLの恋物語。

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