2015年7月　田崎くるみさん

目を引くタイトルとキャッチーな表紙で読者を虜にさせる田崎くるみさんにインタビュー！『毒舌紳士男子を攻略！』『嫁になるための十ヶ条』など、忘れられないタイトルや表紙はどうやって考えているのでしょうか？

——読者の心をとらえるような作品のタイトルはどのように考えているんでしょうか？

タイトルは読者の方が一番に反応していただけるところなので、悩みに悩みます。 最後にはインスピレーションを大切にしていますが、タイトルを見ただけでどんな作品なのか伝わるよう心掛けています。 それとその作品のヒーローを象徴するタイトルをつけることが多いかもしれません。『毒舌紳士男子を攻略！』はまさにタイトルそのままのヒーローですし、『ウソと本音』も真意が読めない曖昧でハッキリしないヒーローなので。読者の方にダイレクトに伝わるといいなと思っています。

——タイトルだけでなく、表紙もキャッチーで思わず読みたくなるのですが、どのように作られているのですか？

表紙を作る際は、私自身も読みたくなるような内容にすることを意識しています。ヒーローのセリフを織り交ぜていますが、それだけでヒーローがどんな人物なのかを連想していただけるようにしています。 私もそうなのですが、読者の方も読みたい作品を探すときは、作品のタイトルで目にとまり、表紙を見て読むか読まないかを決めると思います。なので、自分の作品ながら「読みたい！」と思えるまで、何度も修正して公開するようにしています。

——田崎くるみさんが作品を執筆するうえで、欠かせないものを教えてください。

執筆のほとんどがパソコンなので、ノートパソコンは欠かせません。以前壊れてしまい、2週間ほど修理で戻ってこなかった時は泣きそうになりました。 それとやはり音楽です。いつも作品ごとにテーマ曲を決めていて、繰り返し聴きながら執筆しています。もちろん家族からは苦情がくるので、しっかりとイヤホンをつけて(笑)。

——ご自身の作品に込めているテーマやこだわりはありますか？

やはりドキドキする、キュンとする。この2つは念頭に置いて執筆しています。 テーマはどの作品にもありますね。特に強いメッセージを込めたのは、『普通の男と理想の男』です。“選択と後悔”をテーマにしていて、ちょっぴり苦味が残るラストとなっています。「恋愛は、すべてが理想通りには進まないことだってある！」そんな作品を書きたいと思ってできた作品です。

——プロットは作る派ですか？それとも、作らない派ですか？

大まかなプロットは作っています。でも、どの作品もプロット通りに進んだことはありません(笑) 。書いている途中、「こんなエピソードいいかも！」と取り入れてしまうことが多々あるので、結局当初思い描いていたストーリー展開ではなくなってしまいます。 そしてプロットは書き留めない派です。書き留めているのは登場人物の名前、年齢ぐらいで、ストーリー内容は頭の中で組み立てるようにしています。 そうすると意外と創作意欲が湧き、モチベーションも上がるんです。 逆に細かく書き留めてしまうと、必ずといっていいほどスランプに陥ってしまいます。きちっと決め込んでしまうとだめなタイプみたいです。

——シリーズ作品を書かれていますが、田崎くるみさん流のシリーズ作品の書き方を教えてください。

シリーズ化するなら、必ずテーマや視点を変えるようにしています。『君が好き。』の続編は結婚をテーマに。 『毒舌シリーズ』では、二人の子供をヒーローに。 前作そのままの続編ではなく、前作とはちょっと違うなと感じてもらえるよう心掛けています。 あとはなにより自分が楽しんで書くこと。 目立たなかったキャラのお話を書いたり、成長させたり。前作では書き切れず悔いが残ったことを実現できるのも、シリーズものを書く楽しみでもあり、モチベーションに繋がるものなのかもしれません。

——執筆以外ではどんなことに興味がありますか？

ズバリ仕事です！家庭の事情で2年前に退職して以来、ずっと専業主婦として過ごしていますが、少し余裕もできてきたので、そろそろ働きたいです。 ずっと福祉の仕事をしてきたので、復職するならやっぱり福祉系。まだまだ取得したい資格や学びたい分野があるので、たまに参考書を開いては勉強しています。 それに外に出て働くことによって小説のネタを見つけられる機会も多いので、やはり仕事は時期を見て早く就きたいです。

——今後の活動について教えてください。

“書きたいお話を作品にしていく” このスタイルでこの先もずっと活動していけたらいいなと思っています。オフィスラブだったり、中高生の甘酸っぱい純愛だったり。いくつになっても恋愛小説を書き続けていけたら幸せです。

田崎くるみ

こんにちは、田崎くるみです。このような素敵な機会をいただけたこと、大変光栄に思います。ありがとうございました！これからもマイペースにですが、皆様に読んでドキドキしたり、クスリと笑ってもらえるような作品を書いていきたいと思いますので、よろしくお願いします。