2015年8月　そうようままさん

第3回ベリーズ文庫大賞・優秀賞受賞作『豹変彼氏〜ドラマティックに愛されて〜』が発売されたばかり！あのキャラ立ちした登場人物や独創的なストーリーはどのようにして生まれたのでしょうか？そうようままさんにお話を聞いてみると、興味深い回答が…!!

——第3回ベリーズ文庫大賞で優秀賞を受賞された時のことを教えてください。

結果を知った瞬間、手が震えて、足も宙に浮いている感じでした。昼時で腹ペコだったにもかかわらず、食欲はどこかへ吹っ飛んでいってしまって…。悩みながら書き続けていた作品だったので、重い遮光カーテンを開けてもらったような感覚でした。

——『豹変彼氏〜ドラマティックに愛されて〜』はどのようにして生まれた作品なんですか？

私は正直、完璧なヒーローは好みじゃありません。でもベリカフェの人気作を考慮すると、イケメンを出さなくちゃいけないな。社長とか御曹司とか、現実にはなかなか出会えないイケメンを…。そこで、「普段は太ったダメ男だけれど、好きな子のためにいい男になるっていうのはどうだろう。そうだな、中身は小学生みたいにして…」と頭の中に、お腹がタプタプで、色白で、いつも何か食べている男子が浮かびました。よし、じゃあ、これで書いてみようと。 舞台俳優にしたのは、私が演劇部出身で、知り合いの舞台を観に行ったりする機会が多かったからです。実際に楽屋などを見た経験があったので書きやすかったというのと、自分の身近な人物が突然手の届かないところへ行ってしまうという状況を、舞台からテレビや映画へと知名度が上がることで書けるかも、と思ったからです。

——『豹変彼氏〜ドラマティックに愛されて〜』のヒーローはよくお菓子を食べていましたが、そうようままさんはお好きですか？

よく食べますが、好きっていうよりも「渇望」っていう言葉の方が当たっているかもしれません。一時は、お腹は減っていないのに狂ったように食べていました。ハッピーターンを一袋、午前中に食べ終える日々もあって…(笑)。たまらない美味しさですよね、あれ。今は反省して、少し量が減りました。

——特徴的な題材の作品が多くみられますが、どのようにしてネタを考えているんですか？

恥ずかしながら、思いつきのみです。 以前はテーマを決めて、悶々と考えながら書いていたのですが、ベリカフェにお邪魔させていただいてからは、とにかく勢いを一番大事に書いています。とある作品を書いた時も、テレビにたまたまイケメン俳優が出ていたのを見て、そっくりさんだと面白いかもという軽いノリで書き始めました。書いている最中は、まるでドラマのように配役を決めていました。細かいんですけど、アパートの大家さんは、みんなから愛されているあの芸人のように明るくしようとか。その過程を楽しみます。

——作品を投稿する時のスタイルを教えてください。

パソコンありきです。タイピングは超高速ですよ！あまりにもタイピングのスピードが速く、キーボードの音がカタカタと力強く響くので、会社では「もっと静かにしてくれない？」と怒られたこともありました。それから、同じ音楽をリピートして何度も聴きます。その音楽が聴こえると世界が切り替わるように、私自身を洗脳するんです。現実から頭の中の世界に入るきっかけになっています。特定の音楽を聴きながら家事をして、子供たちを送り出したら猛スピードで執筆するというパターンが多いです。

——そうようままさんの趣味はなんですか？

海外ドラマを観るのが好きです。もともと運動好きではないのですが、たるんだお肉をなんとかしようと、室内バイクを3年前ぐらいからこぎはじめました。その時の暇つぶしにドラマを見始めて、延々と観るようになったんです。『メンタリスト』のような、犯罪心理ドラマがお気に入り。心理描写が丁寧に描かれている作品に惹かれます。

——今後の活動について教えてください。

私は、とにかく想像するのも、書くのも、楽しくてたまらないんです。 なので、今後も変わらず、コツコツと書いていきたいと思います。もし可能なら、読み終えた後はしばらくその世界から出られなくなるような、そんな作品をいつか書きたい。そこを目指して日々精進したいと思います。

そうようまま

こんにちは！そうようままと申します。このような機会を設けていただき、恐縮するばかりです。読者の皆様が楽しい時間を過ごせるような、そんな面白い作品を書けるよう努力したいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。