月刊注目作家 2016年1月 滝井みらん
2016年1月 滝井みらんさん
今月は、『腹黒王子の取扱説明書』を発売したばかり。ドキドキさせてくれる恋愛小説をたくさん書いていて、ランキングで名前を見ない日はない。今後も活躍が期待される滝井みらんさんにインタビュー!
- ——今月発売された『腹黒王子の取扱説明書』のオススメポイントを教えてください。
- 本編での俊の“爽やか王子→腹黒王子”への豹変ぶりとその後の彼の溺愛ぶり、本編とは雰囲気をがらりと変えた杏子sideの番外編、そして、ハッピー気分満載の俊と麗奈のその後の書き下ろしの番外編です。本の改稿作業では、かなり修正してウェブにアップしているものよりドキドキ感が増しましたし、書き下ろしの番外編はウェブにないものなので読み応えがあると思います。表紙もとっても素敵なので、お手に取ってご覧いただけたら嬉しいです!
- ——小説を書くきっかけとなったエピソードを聞かせてください。
- 中学の時の自由課題で、無謀にもSFを書いたのが最初です。もう原稿がないので内容はあまり覚えていませんが、原稿用紙100枚程度に、少ない描写で台本かと思うくらいセリフばっかりの作品を書きました。あれは恥ずかしくて、手元にあったとしても絶対に人には見せられません。それから大学生まで趣味でファンタジーや外国を舞台とした恋愛ものを書いていましたが、社会人になってからは時間がなくてずっと執筆をストップしていました。Berry's Cafeとは子育て中に出会い、はじめは読者として楽しんでいましたが、子供が幼稚園に入園したのをきっかけに執筆を再開して、2014年から思い切って作品をアップしてみました。オフィスラブは書いたことがなかったので不安がありましたが、読者の皆様のコメントやレビューに励まされ今も書いています。ここで取り上げていただいたのも、読者の方々の応援のおかげです。本当にありがとうございます!
- ——作品ができるまでのプロセスを教えてください。
- 大雑把な性格なので、恥ずかしながら明確なプロットはないです。あっても名前とかメモ程度ですね。あるシーンが浮かんで、そのシーンから頭の中でストーリーを作っていきます。前半は思いつくまま自由に書いて、後半は結末に向けてある程度組み立てて書いていきます。“ひらめき”と“勢い”重視です。何かが憑依したかのようにサクサク書けてしまう時は、自分としては良い出来で、サイドストーリーを考えるのも楽しいです。でも、昨年書いた5作品のうち、自分で良い出来と思えたのは2作品。私の創作の神様、もっと降りてきてください(笑)。
- ——作品を執筆しているときに欠かせないものはありますか?
- スマホが絶対に欠かせません。本の改稿作業はさすがにパソコンでやりますが、普段ウェブにアップしている小説はスマホで書いています。スマホだと文字の変換がうまくいかなくて誤字になってしまう事もありますが、子供を寝かしつけている時も書けるのですごく便利なんです。
- ——どんなジャンルの小説やマンガがお好きですか?
- 最近は小説やマンガはあまり読んでいないです。執筆以外の時間は家族と過ごしたいので、家族とアニメやアメリカのドラマをよく観ます。最近はまったアニメは、『宇宙兄弟』、『Baby Steps』、『弱虫ペダル』、『黒子のバスケ』。どれもワクワクして自分をポジティブな気分にさせてくれます。多分、原作は全部少年マンガだと思うのですが、女性が観ても楽しめますよ。
- ——どんな男性キャラクターが好きですか?
- 小説だと、イケメンで背が高くて頭が良くて完璧!なのに、実は意地悪な人でしょうか。性格も優しいと、小説にするには自分的には面白くないというか…。意地悪だったり、ちょっと癖のある人の方がストーリーはドキドキすると思います。でも、現実で会うなら優しい人がいいですね。
- ——創作活動に影響を与えてくれる趣味などありましたら、教えてください。
- 音楽ですね。聴くのも歌うのも演奏するのも好きです。最近は鼻歌しか歌いませんが…。言葉には響きや音があるので、小説の作品の中で奏でる音を大事にしています。
- ——今後の活動について目標や予定などお聞かせください
- 人生、何が起こるかわかりません。今、Berry's Cafeで読んでる方の中にも、将来本を出す方がいると思います。100歳のおばあちゃんでも可能性はあるんです。おばあちゃんになってもドキドキの恋愛小説を書いていきたい。それが私の目標です。
滝井みらん
はじめまして。滝井みらんと申します。普段、自宅の半径1キロ圏内で生活している子育て中の主婦ですが、時間を作って恋愛小説を書いています。寝る前の安眠剤として何度も読んでもらえるような胸キュンなシンデレラストーリーを書いていきたいです。どうぞよろしくお願いいたします!
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- 『腹黒王子の取扱説明書』
- 「素直に"好き"って認めろよ」
- ワケあってホステスのアルバイトをしているOLの麗奈。ある日、社長の息子でニューヨーク帰りのイケメン専務、長谷部にそのことがバレてしまう。その途端、優しい王子様風の彼の態度が豹変!バイトを責められ、口論した末「ウブなフリしてるのか?」と挑発的なキスをされる!腹を立てる麗奈だったけど、困った時にいつも助けてくれる彼のことが、次第に頭から離れなくなって…?
ベリーズ文庫1月刊
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- 『そして、蝶は絡め取られる』
- 沙羅は風間物産の有能な社長秘書。イケメンで頭脳明晰な高校時代の天敵、藤堂颯介が会社の上司として再び彼女の前に現れ、彼女の平穏だった日常が変わっていく。颯介の担当秘書でもないのに、彼に振られた仕事をやるはめに。そして、近づく二人の距離。颯介が張り巡らした糸から果たして沙羅は逃れる事が出来るのか…。
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- 『愛を誓いますか?』
- 今日は姉の結婚式。だが、主役の姉は式の直前で逃亡。式は中止になると思いきや、新郎の鷹司刹那に命じられ桜子が姉の身代わりで花嫁に。本当の花嫁でもないのに、桜子に誓いのキスをする刹那。その上、刹那は姉が戻るまで「うちに一緒に住んでもらう」と無茶な事を言ってきて…。
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- 『午前8時のシンデレラ』
- 朝、目が覚めると目の前には知っている男性の端整な顔。動揺した芽依は自分の正体も告げずに自分が勤務する会社の社長の甥である一条瑠偉から逃げ出すが、上司から一条のいる部署への異動を言い渡される。一条に一夜を共にした女だとバレたくない芽依。一条のアシスタントになったのはただの偶然か?それとも…。
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