月刊注目作家 2016年9月 菱沼あゆ
2016年9月 菱沼あゆさん
今月は“インタビューしてほしい作家さん”としてリクエスト多数!菱沼あゆさんにご登場いただきました。Berry's Cafeでは独創的な展開のオフィスラブコメで注目を浴びていますが、どのようにして小説を書かれているのでしょうか?
- ——小説を書き始めたキッカケを教えてください。
- 気がついたら小説を書いていたという感じです。はっきり形になって残っているのは、小学生の時に書いたミステリーですね。携帯小説を書き始めてからも、ずっとホラーやミステリーばかりを書いていて、恋愛小説は書けないとずっと言っていたのですが。ふと、書いてみようと思いました。他サイトでは「あゆみん」という名前でやっていますが、恋愛小説を書くのは初めての試みで、書き切る自信がなかったから、いつもと違う名前で始めてみました。読者の方が、「菱沼さん」と初めて呼びかけてくださった時、ちょっと感動しました。名字がある(笑)。実生活で呼ばれるのとは違う名字なので、お嫁に行った気分でした。
- ——恋愛だけでなく、ファンタジーやホラーも書かれていますが、それぞれの小説の書き方を教えてください。
- どのジャンルの小説も、最初から最後までポイントとなる大事なところをざっくり書きます。内容を箇条書きにするのではなく、普通に小説を書く感じで。書いているうちに、キャラクターがはっきりしてきたら、最初に思っていたような展開にならないこともあるので、ストーリーを調整します。ミステリーを書く時の癖で、この段階で伏線を張ります。
- ——独走的な展開の作品がとても魅力的ですが、どのように創作されるのでしょうか?
- いやもう、ただただ、ぼーっとしている間に頭の中で勝手に展開していく感じです。なので、寝る直前に思い浮かぶことが多いです。
- ——作中に「霊」が登場することがありますが、何か心霊体験をされたことがあるのでしょうか?
- 霊(笑)。確かによく出ていますよね。特に怖くもなく生きている人間と同じ感じで、普通に。小さい頃は霊感強かったらしいです。まあ、二歳くらいまでって、見える子多いですよね。うちの子も夜、とある交差点に行くたびに…。って、違うコーナーになっちゃいますよね。
- ——小説を書く以外の趣味を教えてください。
- 趣味は小説を書く以外では、今はカピバラを眺めることですかね。『アラビアンナイトの王子様 〜冷酷上司の千夜一夜物語〜』を書いている時にカピバラにはまりまして。ぼーっとしているカピバラをぼーっと眺めているのが好きです。他にも趣味はありましたが、子供が恐ろしいことに夜も昼もほとんど寝ない子で、時間とられているうちに、なにが趣味だったのか忘れてしまいました。これからまたなにか探します。余談ですが、カピバラと触れ合えるコーナーで、ビデオ撮影しようと思ったら、猛スピードの巨大リクガメが突っ込んできて、撮れませんでした。奴ら意外と速いです。
- ——今後の活動について目標や予定などお聞かせください。
- 「大人の恋愛小説を書くのなら、Berry's Cafeさんというところがいいらしい」という程度の知識しかなく書き始めたんですが。冷静になって見回してみると、私の話が浮いている気がする…と今になって気づきまして。もっとキラキラした、素敵で甘々な小説を書かないと駄目かなと思い、ただいま絶賛反省中です。気構えを変えたところで、あまり作風は変わらないかなとも思いますが。これからも頑張ります!
菱沼あゆ
こんにちは。菱沼あゆと申します。このような場所でご紹介いただくなんて恐れ多い感じで。本当にありがとうございます。オフィスラブというより、オフィスなラブコメばかりですみません…。読み終わった時、少しでも明るい気持ちになれるような話が書きたいなと思っています。これからもよろしくお願いします。
-
- 『ケダモノ、148円ナリ』
- 現在更新中の新作!
- 慕っていた従兄の結婚報告にショックを隠し切れない明日実。勢い任せに通りかかったイケメンを捕まえて自分も結婚すると告げると、そのイケメンも話を合わせてくれた!なんとかその場を乗り切るけど、なにやら彼は明日実を知っていて…。しかも、「俺はお前の婚約者様だからな」と婚約宣言をされてしまい!?
-
- 『課長の瞳で凍死します 〜Long Version〜』
- 真湖は五嶋課長が苦手だ。知的で格好いいと、みなは騒ぐが、その目で見つめられると凍りつきそうになるからだ。だが、真湖は五嶋課長とキスしたことがあった。どうして、課長がそんなことをしてきたのかは、今もさっぱりわからないまま。そんなある日、真湖はデスクの配置変えで、課長の目の前の席になってしまい——。
-
- 『アラビアンナイトの王子様 〜冷酷上司の千夜一夜物語〜』
- 「俺が寝るまで話し続けろ。先に寝たら、どうなるのかわかってるんだろうな」ひょんなことから、不眠症の上司・辰巳遥人を毎晩、膝枕して寝かしつけることになった那智。職場では、鬼のように恐ろしい専務に膝枕なんて。専務が寝る前に私が恐怖でショック死しますっ!
-
- 『派遣社員の秘め事 〜秘めるつもりはないんですが〜』
- 「お前、俺の子を産んでみるか?」職場の駐車場で煙草を吸っていた謎のイケメン社員に、いきなり子供を産めと言われた蓮。彼と会うときは、いつも周りに誰も居ない。そして、誰に聞いてもそんな社員は知らないと言う。「この会社には、私に子を産めという悪霊が居ますっ」「……いやあの、霊は居ないと思うよ」
-
- 『ニンギョウの杜(上)』
- ※外部サイトへリンクします。
- 「返して 返して 私の身体——」それは、動かない口でくり返す埋めたはずのニンギョウが、淀んだ瞳で私を見ている恐怖の伝説が甦る!長編ホラー!
(C)2014 Ayumin 発行:KADOKAWA
ホームページ
Berry's Cafe編集部で毎月1名、今注目している作家さんを紹介するコーナーです。
執筆活動状況や得意ジャンル、おすすめの作品などを掲載しながら、ふだん、なかなか知ることの出来ない作家さんの魅力を、みなさんにお伝えしていきます♪
このコーナーに取り上げて欲しい作家さんや作家さんへの質問、ご意見ご感想はこちらまで!