月刊注目作家 2016年10月 悠木にこら
2016年10月 悠木にこらさん
『Secret Residence〜冷たい彼と燃える恋〜』で11月発売のベリーズ文庫からデビューする悠木にこらさんにインタビュー!書籍化の連絡をもらった時のおもしろエピソードや書籍のオススメポイントを教えてもらいました。
- ——書籍化が決まった時のお気持ちを教えてください。
- 書籍化連絡のメールを読んだのが、疲れ果てた帰宅途中の通勤電車の中でした。「嘘でしょ!?」と思わず叫びたくなりました。突如大声を出す不審な年増OLだと思われたくないので、そこはグッとこらえましたが(笑)。まさか自分の人生において本を出す、という経験が出来るとは思いもしなかったのでとても嬉しかったです。
- ——実際、改稿作業をされていかがでしたか?
- 頭の中で考えていることを文章で表現して、人に伝えるのはすごく難しいことだと改めて実感しました。自分の描写力とプロットの甘さに泣かされました…。そして私の作品を読んでいただいた方はよく分かると思いますが、コメディに走りがちなので、甘くするのに苦労しました。根気よくアドバイスしていただいた編集の皆さまには本当に感謝しております。そして紗英と奏をイラストにしていただいた時に、妄想の中にしかなかった2人の姿を実際に目で見ることが出来て感激しました。
- ——サイトに掲載した原作と、改稿した書籍の違いを教えてください。
- サイトに掲載している内容よりも甘めになっております。ヒーローである奏も魅力的な男性にアップデートしました。2人の付かず離れずの関係をドキドキしながらお楽しみいただける内容になったと思います。表紙のイラストもとても素敵で、紗英は私の想像よりも大分可愛らしく仕上げていただいております。お手にとってご覧いただけると嬉しいです。
- ——小説を書き始めたキッカケを教えてください。
- 周囲の人からは、嫌な事があると直ぐに二次元に引き籠もる「オタク気質」だと言われ続けてきました。ある日、「理想を二次元に求めるのであれば、自分で作りあげてみては?」と思い、気軽に始められそうな携帯小説を書き始めました。Berry's Cafeは大人向けの恋愛小説が多く投稿されており、年齢的にも丁度よかったので、執筆させていただいております。
- ——「悠木にこら(nichola)」というお名前の由来を教えてください。
- チョコレートが好きなので、「chocolat(ショコラ)」に本名のイニシャルを文字ってつけました。チョコがないと耐えられません!最初は姓をつけるのが恐れ多い気がして、英字で「nichola」としましたが、書籍化にあたり「悠木にこら」に改名しました。
- ——小説を書く以外の趣味を教えてください。
- 旅行と散策が好きです。日常から離れた空間でお茶やお酒を飲んでボーっとしていると「わたし生きてる」って実感します。今年の夏はイタリアのベネツィアとフィレンツェに行き、旅先の美しい風景に癒されました。そしてイケメンも沢山いました(笑)。やはりイケメンはいいですね。作品のインスピレーションをかき立てられます。
- ——今後の活動について目標や予定などお聞かせください。
- 映画では『キューティ・ブロンド』や『プラダを着た悪魔』、『エリン・ブロコビッチ』などの女性が活躍する作品が好きで、仕事というジャンルに限らず、これからも一生懸命に頑張る女性の姿を書いていきたいと思っています。今までの作品では、自分が書いていて楽しい一癖あるヒーローが多いのですが、紳士な大人の男性を書いてみたいと思っています。読者の皆さまが、読み終わった後にちょっとだけ気分が爽快になるような、そんな話を書いていきたいです。
悠木にこら
今回初めて書籍化させていただきました。これもひとえに読者の皆さまのお陰だと思っております。レビューや感想をいただくと本当に励まされます。シャイな性格でなかなかファンメールなどを送ることが出来ないため、この場を借りてお礼申し上げます。これからもドキドキする作品をお届け出来るよう執筆活動を頑張っていきたいと思います。
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ベリーズ文庫11月刊
- 『Secret Residence〜冷たい彼と燃える恋〜』
- 俺様イケメンエリートと溺愛ルームシェア!?
- 火事で家を失ったOLの紗英は、成り行きで親友の兄、奏と期間限定の同居生活をすることに。奏は外資系一流企業に勤めるアメリカ帰りのイケメンエリートだけど、超ドS!「居候させてやる代わりに、家賃は身体で払え」と言われ!?料理に掃除、洗濯とこき使われるけれど、時々優しく手を握ったり、キスしてくる彼に翻弄されまくり。苦手だったはずなのに、紗英の胸は次第にときめいて…?
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- 『婚約者は突然に〜政略結婚までにしたい5つのこと〜』
- 遥は憧れのキャンパスライフを思い描き期待で胸を膨らませ東栄大学へ入学する。しかし新歓コンパで自称婚約者と名乗る葛城匠に出会う。葛城はエレガント、だけど強引で自己中の御曹司。遥は父親の借金を肩代わりすることを条件に大学を卒業する4年後に嫁ぐことを決意。残された大学4年間でやりたいことリストを作成する。
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- 『打算と情熱のあいだ』
- 元ご令嬢の燁子は離婚し傷心のもと実家の豪邸へと出戻る。そこにいたのは執事の田中だった。田中は容姿端麗だが、慇懃無礼で超毒舌。最初は言い争ってばかりいた2人だが、田中の意外な優しさに触れるうちに2人の距離は次第に縮まっていくように思えた。そんな矢先、執事田中の意外な秘密が明かされて…。
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