月刊注目作家 2017年1月 あさぎ千夜春
2017年1月 あさぎ千夜春さん
恋する瞬間にキュンとさせられたり、ヒーローの溺愛っぷりにドキドキさせられたり、読者をハッピーにさせてくれる、あさぎ千夜春さんにインタビュー!書籍化が決まった『逆境シンデレラ〜ガラスの靴では走れない〜』や人気急上昇中の寵妃花伝シリーズについて伺いました。
- ——ベリーズ文庫から『逆境シンデレラ〜ガラスの靴では走れない〜』の書籍化が決まりましたが、いまのお気持ちはいかがでしょうか?
- 正直言って、序盤はヒーローであるはずの基が短気で生意気なので、大丈夫なのだろうかと不安になりました。ですがそんな生意気御曹司が心を入れ替え、ヒロインの沙耶に振り向いてもらおうと四苦八苦する様子や、そのギャップなどを楽しんでいただけたらと思いつつ、現在は書籍化に向けて楽しく作業をしています。
- ——前作の『俺様上司は溺愛体質!?』も、溺愛度の高い作品でしたが、「溺愛」をテーマに作品を書く時に気をつけていることはありますか?
- 犬や猫をかわいがるような一方的な溺愛ではなく、ヒーローがヒロインに恋する瞬間を大事にしています。それまでどちらかというとつれない態度だったヒーローが、ヒロインの何かに触発され、スイッチを切り替えてくる。だんだん、好きで好きでたまらないという態度を隠さなくなる。読者の皆さまにワクワクしていただけるような展開を心がけています。
- ——マカロン文庫では、寵妃花伝シリーズ『皇太子殿下の愛檻』を発売されましたが、まだ読んでいない方に作品紹介をお願いします!
- 義父である皇帝の死後、良好な関係を築けていると思っていた血の繋がらない兄から、突然、妻にすると宣言され戸惑う妹姫のラブストーリーです。流されそうになりながらも、兄との関係を見つめなおし、己の立場を知り、陰謀に巻き込まれながらも自分の手で未来を切り開こうと努力する成長物語にもなっています。
- ——寵妃花伝シリーズの裏話や今後の展開を教えてください。
- 中国のさまざまな時代の建築の本や山海経、聊斎志異などは好きで読んでいましたので、寵妃花伝シリーズを書くのはとても楽しいです。ただ恋愛小説なので、神仙だとか妖怪がどうのと趣味に走りすぎないよう気をつけています。ちなみに二作目は戦う姫君と男前官吏、三作目は個人的に大好きな、すれ違い系のじれじれ年の差婚の話を予定しています。
- ——「酔いどれ通信」というタイトルのファンメールを送られていますが、お酒がお好きなのでしょうか?
- 結構恥ずかしいファンメールタイトルをこの場でバラされるとは思いませんでした…。お酒、大好きです。出かける予定のない休日は昼間から飲むこともあるし、夜は大抵飲みながら、ぼんやり音楽を聴いたり本を読んだりしています。なにより至福の時間です。
- ——小説を書く以外に好きなことや趣味を教えてください。
- 編み物とパズル、仏像鑑賞、お菓子作りです。特にお菓子作りはいい気分転換になります。最近は体力作りのために自転車に興味を持っていますが、あれはセレブの遊びだよと聞いて躊躇しています。
- ——今後の活動について教えてください。
- 今年はチャレンジの年にしたいと考えています。甘くて苦い恋愛小説や、ライトミステリー、青春小説、少し不思議のほうのSF、ドロドロの因習が絡んだ現代のダークファンタジーなど考えているので、少しずつ形にしていけたらいいなと思っています。今までと変わらず、マイペースに書き続けるつもりです。
あさぎ千夜春
Berry's Cafeユーザーの皆様、改めまして、こんにちは。あさぎ千夜春と申します。昨年、Berry's Cafeに登録し、web小説の右も左も分からなかった私には、読んでくださる読者様の反応が全てでした。今の私があるのは間違いなく皆さんのおかげです。これからも楽しんでいただけるような小説をお届けできたらと思います。ありがとうございました。
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マカロン文庫12月刊
- 『寵妃花伝 皇太子殿下の愛檻』
- 「俺だけを見ていると誓え。死ぬまで、ずっと」
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- 『逆境シンデレラ〜ガラスの靴では走れない〜』
- 2017年3月にベリーズ文庫から発売!
- シンデレラになんかなりたくない頑張り屋女子と彼女を追いかける溺愛体質御曹司のロマンティックラブストーリー!
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- 『意地悪上司は溺愛旦那様!?』
- エールマーケティングの社長、神尾湊の秘書をしている夕妃は、いつも神尾に厳しく叱られてばかり。周りからは同情されているけれど、実は湊と夕妃は結婚しており、家に帰れば途端に優しくなる湊に甘やかに溺愛され幸せいっぱい。クールな旦那様とのんびり屋の妻の、ほのぼの日常ラブ。
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- 『最後の瞬間まで、きみと笑っていたいから。』
- ※野いちごへリンクします。
- 大雨の夜、雨美花は倒れている男の子を助けるが、後日彼が転校生の流星だと知る。クールで人を寄せつけない彼は、白血病で余命わずかな運命だった。彼を好きになった雨美花は、残りの時間、自分が彼を笑顔にすると心に決める。「雨美花がいたから生きられた」—死が迫る中、手作りの結婚式を挙げたふたりは永遠の愛を誓うが…。流星の残したメッセージに号泣の感動作!
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- 『宝石王子と五つの謎 おしゃべりシェパードと内緒の話』
- ※外部サイトへリンクします。
- 白藤鈴蘭は他人に頼らず生きてきた冷めた女子高生。マダム風にしゃべるシェパード犬と知り合ったことから、彼女に街一番の豪邸・三日月家御曹司の友人になってほしいと頼まれ、御曹司のための朗読係&犬の散歩係として雇われる。そして鈴蘭の元には、なぜか次々と謎が持ち込まれ始めて——?超絶美形の御曹司と女子高生コンビが織り成す、学園ライトミステリー!
(出版社 三交社)
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