2017年3月　幸村真桜さん

甘いセリフやしぐさの虜になる人が続出！“極あま溺愛系ヒーロー”を書く幸村真桜さんに、今月発売した『俺様社長の恋の罠』や代表作『健康診断』シリーズについてお話を伺いました。

——『俺様社長の恋の罠』の作品紹介とオススメポイントを教えてください。

恋に臆病な社長秘書と、彼女を一途に思う社長とのラブストーリーです。「幸せ」がテーマになっています。私が初めて書いたオフィスラブで、マカロン文庫ではセリフや心理描写をかなり増やし、サイトには載せていないふたりのその後も少しだけ追加したので、より楽しんでいただけるのではないかと思います。

——“極あま溺愛系ヒーロー”を意識して書いているのでしょうか？

これは、完全に読者としての好みが作品に出ていますね。男性ががんばっている、という話が好きなので。個人的には、かっこつけてるけど内心は必死…というヒーローが好きです。完璧と見せて、なにか欠点があるとか。持論ですが、男女関係は欠点を許せるか、許せないかが大事だと思っているので。そこも愛せるよ、というのを最近は意識しています。ただ、あまりドキドキさせようと意気込んで書くことはないです。意味もなく溺愛…ではなく、きちんと恋に落ちた理由を書くようにしています。

——小説のアイディアはどんなときに思いつきますか？またどのようにテーマやプロットを考えていますか？

日常生活の中で、ふとした時に思いつくことが多いですね。それこそ仕事中や、車を運転している時なんかにこういう話を書こう、と。私は専門職でオフィスというもので働いた経験がないので、友人に話を聞いたり、どんなことでも興味を持つようにしています。なにが話のタネになるかわからないですからね。プロットは特にたてず、キーワードの羅列をメモにしておくのみです。自分でもこれなんの話書こうとしてたんだろ…と、なる時があります。書き始める時にそのメモを見てだいたいの展開は決めていますが、すべて頭の中です。キャラが頭の中で動いて、その情景を文章にしていくというイメージで書いています。

——幸村真桜さんといえば、『健康診断』シリーズですが、書き始めたきっかけとシリーズの特徴を教えてください。

このシリーズは、「オフィスラブ書けないわ…」と思ったのが書き始めたきっかけなんですよね。ならば健診機関で働いている経験を生かそうと書き始めました。シリーズの特徴は、前作でメインだったカップルがサブキャラとして出てきてその後を少しだけ覗けることでしょうか。あとは、健康診断マメ知識がちょっとだけ入っています。年に一度の健康診断。みなさん、ぜひ受けてくださいね。

——アロマや神社、タロットカードなど、作品のキーポイントになる事柄をとても詳しく書いていますが、事前に調べているのでしょうか？

はい、調べています。アロマと神社に関しては専門書を持っているくらい好きです。『溺愛ドクターに求愛されて』は、実際に京都旅行に行ったときのことを思い出しながら書いた作品です。タロットカードは昔、占ってもらったことがあったのを思い出して、占いがきっかけで恋が始まるのも面白いなと思って書き始めました。

——小説を書く以外に好きなことや趣味を教えてください。

読書、寺社仏閣巡り、アロマ、スポーツ観戦も好きです。旅行に行くと、必ずその土地の神社やお寺にお参りして御朱印をいただきます。アロマは精油を使って、たまに手作り化粧品を作ったりもします。本はもうずっと好きで、おもちゃよりも本をねだる子どもでした。ただ、恋愛小説はまったく読まず、読むのはミステリー小説ばかりですね。

——今後の活動について教えてください。

ネタ帳にたまっているものを、少しずつ形にしていきたいなと思います。読み終わったあとに読んでよかったと思えるような、そんなどこかあたたかみのある、でも、ドキドキ、ニヤニヤしてしまうような作品を書いていきたいですね。

幸村真桜

Berry’s Cafeユーザの皆様。改めまして、こんにちは。幸村真桜と申します。Berry’s Cafeに登録して、本格的な小説を書き始めてからちょうど一年が経ちました。これも読者の皆様のおかげと思っております。これからも感謝の気持ちを忘れず、皆様の心に何かを残せるような作品を書いていけるようがんばっていきたいと思います。