2017年6月　伊月ジュイさん

第6回ベリーズ文庫大賞新人賞受賞作『大嫌いだから、そばにいて』が8月に発売決定！伊月ジュイさんに受賞した時のお気持ちや、伊月さん流の作品を書く時のポイントについてお話を伺いました。

——新人賞を受賞した時のお気持ちを教えてください。

実感が湧かず「やっぱり間違いでした」と言われてもショックを受けないように、しばらくは信じませんでした（笑）。『新人賞』というのは、今後を期待してもらえているということで、逆に言うと、ゴールではなくスタートライン。これからいっそう頑張って良い作品を書かなければという気持ちになりました。

——書籍化に向けて改稿作業をされていると思いますが、勉強になったことや大変だったことを教えてください。

きっと一番大変だったのは編集者さんかと…。文章、構成、大事なシーンでの魅せ方、なにからなにまでひとつずつ丁寧にご指導いただいて、もう頭上がりません！おかげで、だいぶコツが掴めてきて、書籍版ではいっそう恰好良くなったヒーローをお届けできるかと思います。

——伊月さんの作品にはキャラ立ちした登場人物が出てきますが、どのようにして生み出されるのでしょうか？また、どういうキャラを描くのがお好きですか？

キャラの見た目をはっきりとイメージし、マンガのように視覚化してシナリオを考えています。そうすると性格や言動のブレがなくなるので。ある程度キャラ設定が明確になると、あとは主人公たちが独り歩きして、脳内で勝手にロマンスがはじまります。妄想ともいいますが（笑）。飄々としていたり、ぶっきらぼうだったり、真面目くんだったり、恋愛を連想させないヒーローが恋に溺れていく様を書くのが大好きです。

——伊月さん流の作品を書く時のポイントを教えてください。

ボツを恐れない（笑）。一作書くのに何万字ボツにしているだろうっていうくらい書き直します。…私の筆が遅い理由です。ただ時間をかけた分、ちゃんとシナリオは良くなっていってくれます。そうやって筆力もUPしていくのだと信じて…。あとは、1ページ目を開いてくれた方がその先を読みたいと思ってくださるように、出だしの吸引力、疾走感には気をつけています。

——小説を書く以外に好きなことや趣味を教えてください。

最近、舞台やミュージカルに興味を持ち始めました。一度、劇団四季を観に行ってみたいのですが、フットワークが重すぎて実現できていません。ささやかな願望としては、撮り貯めたドラマを早く見たいとか、気になるマンガや小説を読みたいとか…。媒体は何であれ「物語」が大好きです。

——今後の活動について教えてください。

書きたいヒーローがたくさんいて、けれど時間が追いつかないという悲しい現実…。俺様系、お兄さん系、インテリ系、いろいろ濃いキャラを企んでいますので、気長にお待ちいただけると嬉しいです。いつかはファンタジーにも挑戦してみたいです。

伊月ジュイ

こんにちは、伊月ジュイと申します。いつも読んでくださる皆様のおかげで、小説を書くことが大好きになり、こうしてご挨拶できる機会をいただけました。今では皆様をドキドキさせることが私の目標となっています。たくさんトキメキをお届けできるよう、頑張っていきたいと思いますので、お付き合いいただけると嬉しいです。