ある日、きょうだいで恋バナをしていたとき。 「……どうしてなのかわからないんだけど、僕の方がふられちゃうんだよ」 わたしの問いにおにいちゃんは答えました。 「よし……おにいちゃん、明日デートしよ！」 「……え？」 完璧なはずのおにいちゃんがどうして毎回ふられちゃうのか。 おにいちゃんがいつもどんなデートをしているのか。 彼女にどんな風に接しているのか。 そんな軽い気持ちでやってみた一日デート。 満足しつつもおにいちゃんの欠点が見つからないまま デートが終わりそうになったそのとき とあることがわたしの身に起きて―――

〈野いちご版より踏み込んだ表現を使用している箇所があります〉 恋愛って、そんなに楽しい？ 青春って、そんなに眩しい？ 私には分からない。分かりたくない。 私はハッピーエンドにふさわしい、 心優しくて可愛いヒロインなんかじゃない。 「じゃあ試してみるか。 どうせ血は繋がってないんだし」 そんな軽い言葉を拒絶しなかったのは 心が疲弊していたからか、 それとも刺激を求めていたからか。 いずれにせよ、いつかは終わる 遊び以下のただの真似事。 酸いも甘いもない無味無臭。 「それでいいじゃん」なんて、 私もまた軽い言葉を吐いた。 疲れて、荒んで、歪んだ私たちは 恋愛至上主義に踊らされながら、 それを分かっていて抗うこともなく、 一番簡単な方法で心を満たすことにした。 戦友の君とひとつ屋根の下、 倫理から逸脱した時だけ得られるものがあった。 〈主人公〉　Main characters 主に掃除・洗濯担当 水無瀬　澪凛(高2) Miori × 主に料理担当 水無瀬　眞紘(高2) Mahiro

2023年６月の大安吉日の日曜日に村前徳広（まさきのりひろ）しのぶ夫婦の次男夫婦の結婚披露宴が行われた。 よろこびいっぱいの夫婦は『次男にお嫁さんがいれば長男と三男は独身でもいいか…』と軽く考えた。 その結果、思わぬ悲劇が一家を襲った…

“夏”を 感じるときって どういうときですか？ *｡ﾟ'＊｡ﾟ'*｡ﾟ'＊｡ﾟ 　┌─┐　　　　　　 お│日│様の光を　　 └─┘　　　　　 いっぱい浴びたお布団。 スイカをかじるときの 　　　　　　　┌─┐ 何とも言えない│音│ 　　　　　　　└─┘ 　　　　┌─┐　　　　 キラキラ│水│しぶきを 　　　　└─┘　　　　 あげて遊ぶ子供たち。 真っ暗な夜を 　　　　　　　　　┌─┐　　 パチパチをと照らす│花│々。 　　　　　　　└─┘ 日に焼けた青畳から 　　　┌─┐　　　 感じる│暖│かさ。 　　　└─┘　　　 ┌─┐　　　　　 │夏│をたくさん └─┘　　　　　 詰めこんだ恋愛小説。 あなたも “夏”を感じてみない？ *｡ﾟ'＊｡ﾟ'*｡ﾟ'＊｡ﾟ アイツの季節 ───千李 グッド・バイ・ファンタジー 夜野海─── どうぞご覧下さい。

「おめぇさん、いっつも元気が無いなぁ」 これは、猫野　八助（ねこの　はちすけ）、通称ねこはちさんに言われた言葉。 ある目的のために、ねこはちさんは人の言葉を話せるようになった。 面白くて。 人気者のねこはちさん。 私、寅山　朝子（とらやま　あさこ）は、そんなねこはちさんが羨ましくて……。 ねこはちさん、 話したい事がいっぱいあるよ。 聞きたい事もいっぱいあるよ。 だから…… 淋しがりやの11歳の女の子 寅山朝子 × ちょっぴり風変わりなネコ 猫野八助・ねこはちさん 「黙ってちゃ何も変わんねぇさ。家族にも友達にも、少しの「勇気」ってもんが必要なんだ」 〜これは、ひとりと一匹の、家族と友情のお話〜