「恋愛(すべて)」の作品一覧・人気順で無料で読む | 小説投稿サイトベリーズカフェ

好きって言えよ[恋愛短編集] 完

檀／著

総文字数/10,440

恋愛(純愛)36ページ

0

表紙を見る

再会～初恋のやり直し～完

匙　姫子／著

総文字数/29,020

恋愛(純愛)45ページ

0

表紙を見る

*~☆ﾟ愛空ﾟ☆~*

ここめろﾟ*／著

総文字数/6,183

恋愛(その他)36ページ

0

表紙を見る

（短）　わたしのツンデレ王子様完

chAmu汰.／著

総文字数/5,603

恋愛(純愛)36ページ

0

表紙を見る

Box-FirstEndLoveStory-

ﾛｰｾﾞﾝｸﾛｲﾂ／著

総文字数/5,082

恋愛(キケン・ダーク)36ページ

0

表紙を見る

**最後の恋**

早川　律／著

総文字数/8,752

恋愛(純愛)36ページ

0

表紙を見る

Bitter Chocolate. 完

【Sena】／著

総文字数/5,819

恋愛(キケン・ダーク)36ページ

0

表紙を見る

パパとママは高校生

乃花姫／著

総文字数/7,065

恋愛(純愛)36ページ

4

表紙を見る

結婚式3時間の為の男選び

ななせ。／著

総文字数/10,205

恋愛(純愛)36ページ

0

表紙を見る

大きなスクランブル交差点での信号待ち。青なのか、赤なのか、わからない。信号を待っているわけではない。どこに行くわけでもない。ただ、そこにいるすべての人の足が止まっているから、恵理も止まっているだけ。騒がしいはずの車の音も全く聞こえない。抜け殻になった恵理は、もう充電が切れた、かかってくるわけもない携帯を、片手に握り締め、ただただ、立っていた。時刻はまだ六時だというのに、すっかり、日は暮れていた。つい、さっきまで明るかった夕日の余韻で、暗さに慣れていない恵理の両目は、その暗さを受け入れられない。「前見て歩けや。」後ろにいた、サラリーマンの肩が恵理の右腕を容赦なく押しのけた。抜け殻になった恵理の右腕に、それを抵抗する力など残っているわけもなく、カタンという、携帯を落とした音で初めて、信号が青になったことに気づいた。『渡らなきゃ』・・・どこに行くあてもないけれど、この、『人の波』に乗らなきゃ、また取り残される。また、私だけ、置いていかれる・・・だけど、この暗さに慣れてない恵理の目の焦点は前を見ようとせず、だからといって、人の足元を見ているわけでもなく、フラフラよろつきながら、前から来た自転車のかごにお腹を殴られた。『痛い・・・・』・・・痛いよ・・・・痛いよ・・・。恵理の目から涙が溢れてきた。・・・何やっているんだろ・・・私・・・。失恋したわけでもない。仕事で失敗したわけでもない。身内に不幸があったわけでもない。病気になったわけでもない。なのに、こんなに涙が出てくるのは、なぜ・・・？『結婚』それほど、この二文字の腫瘍が、恵理の身体全体を侵し、転移しているようだ。