あの時の私達は 愛がどんなものかさえ ろくにわかってなかったけど だだ君が好きで どうしようもなかった まるで 出口のない迷路を 走り続けているような そんな 恋だった

密かに闇夜の空に現れた少女プウメ。彼女は明らかに地球人ではない。彼女の目的は一体？

『俺いろんな十羽の顔知ってるから。 これ、幼なじみの特権なのかもな』 いつだって私を守ってくれた 優しくて王子様みたいな幼なじみ もう一度会いたくて クリスマスイブの翌日 数年ぶりの再会を果たした だけど彼は 「俺はもう十羽が知ってる楓じゃねぇから」 毒舌プレイボーイに変貌していて── 「さっきのキスってどうして……」 「おまえ知ってる？ 男っていうのは、キスのひとつやふたつくらい 好きでもない相手にだってできんだよ」 ＊ ・ ＊ 大園 十羽 Ozono Towa × 三好 楓 Miyoshi Kaede ＊ ・ ＊ 冷たいことばかり言って突き放すのに 「頭ん中、十羽のことしかねぇよ。 十羽しか見えない」 不意に見せる甘い顔は 私の心を掴んで離さない 他に男子なんて星の数ほどいるのに 恋に落ちた私の目はやっぱり、 君しか見えない── ・ ° : ─── 全部 君のために隠した秘密 Start → 2017.03.23 End → 2017.08.19 \ 2018.01.25 野いちご文庫より書籍化決定 / 有難うございます！