常に無気力 無関心 無愛想 そんな無の3セットを持つ 学校1の王子様はなんと……… 「あんた、住ませてもらう人の名前も 知らなかったわけ？」 「日陰…、陽…！？！？」 私の同居人＿＿＿＿＿＿＿＿!?!? 「俺の飼ってた犬に似てて 撫でたくなる。」 犬扱いはするや、 「朝比奈って本当に……可哀想だよね。ふ。」 鼻で笑ってきたりするけど、 「…っ、まじで、心配した、…怖かった。」 「ももは俺のだから。触らないでくれる。」 「甘えモードな朝比奈、 可愛すぎて多分もう無理。」 ぜんっぜん無気力じゃなくて、 それはもう最高に、 「良いから黙って俺に愛されてて。」 甘すぎるんです＿＿＿＿＿＿＿＿。 だけど日陰くんが私限定で 甘いのには 切なくて苦い、理由がありました。

　 「新しいコを飼うことにしたの」 「……へ？」 「だから、今日中に出て行ってね」 恋人だと思っていた女にそう言われ 「はいこれ、最後のお小遣い」 別名【手切れ金】を渡された俺は 同棲(？)していたマンションから追い出された 「はぁ！？」 start＆end 2021 06 01