「あたしの彼氏になって下さい！！」 「………断る」 「じゃあ、彼女にして下さい！！」 「断る。ってか、お前、頭大丈夫？」 「心もカラダも至って健康です！！」 「あ………今、救急車呼ぶわ」 ◇◆◇◆◇ 「どうしたら彼女にしてくれるの？」 「それ教えたら、出来んのかよ」 「出来るっ！やってみせるからッ！！」 「フッ、やれるもんならやってみろ」 ◇◆◇◆◇ 合コン会場で見かけた１人の男 均整のとれたカラダから紡がれる 美し過ぎるフォーム そんな彼の 一挙手一投足から目が離せず いつの間にか、 初めて知るその感覚に溺れて行く 折原 冴　21歳 Sae Orihara ちょっとおバカな 恋に飢えてる 負けず嫌いの女子大生 ☓ クールで美麗なプロボウラー 夢を追いかけ ストイックな大人の男 加藤　督　27歳 Susumu　Katoh スランプに陥ってる時に 突然、目の前に現れた痛い女 けれど、俺の言葉一つで 努力し続けるその姿に いつの間にか 目が離せなくなっていた ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ この作品はフィクションです スポ根風味のラブコメディー 読んでいるうちに絶対試したくなる！ ……そんな技もご披露致します さぁ、そこのあなたも ボウリングの世界へようこそ☆ ◇◆◇◆◇ Open　2014.08.14 copyright（C）蓮条

――がんばれー!! きみがいた日々は真っ白で、眩しかった。 あのときの記憶のどこにでも、向日葵みたいなきみの笑顔がいる。 ――あとひとり。 きみと過ごした日々は真っ青な空みたいにきれいで。 あのとき握りしめたきみのタオルとシャーペンとスコアブックが、私の青春だった。