――再会した幼なじみは、空飛ぶ消防士さんになっていました。 羽山美月（28） 帝都グランデホテルでコンシェルジュとして働く。仕事が大好きなしっかり者。 過去のある事件から火が大の苦手。 　　　　　　　　　× 北原晴馬（29） 美月の小学校時代の友達。世界的企業『北原建設』の御曹司。 本人は東京消防庁エアハイパーレスキュー隊に所属する消防士。 恋も仕事もドン底。打開策は、かつて犬猿の仲だった彼の雇われ妻になること⁉　 『三か月だけの嘘の関係。なのに……こんなに甘いのは反則だよ』 『美月のためなら、強くなれる』 ベタ甘な消防士に全力で守られる、９０日の蜜月生活♪　

母とふたり、慎ましく堅実に生きてきた。 今ある幸せを大切に、いつか自分の家庭を持つことができたら。 「俺と結婚してくれないか？」 ところが、住む世界がまったく異なる彼から期間限定の契約結婚を持ちかけられて 「私を……妻を買ったんですよね？　なら少しくらい夫としての特権を享受してもいいんじゃないでしょうか」 お互いの利害が一致して、なにもかも割り切っている関係。 嘘をつくのは嫌いだけれど苦手じゃない。 「俺の妻だろう？　他の誰にも渡さない」 「可愛い妻に癒してもらおうか」 勘違いしそうになる。甘く愛されているような―― どうしよう。もう二度と身分違いの相手と恋はしないと決めていたのに。 「なにもないのは、俺の方なんだ」 2023.3.21　公開＆完結 チャマさん　nobuponさん　レビューありがとうございます！

余計なことはしない。与えられた仕事を完璧にこなす。 「私は家事をするのも誰かのために尽くすのも、仕事だと割り切らないとできませんから」 「仕事としてでかまわない。俺と結婚してほしいんだ」 雇用関係のうえに成立した契約結婚。 仕事として雇い主の望みを叶える。 そこに私自身の意思も気持ちも必要ない。 ……はずだったのに。 「あの、この分は……仕事をしていない分はお給料から引いておいてくださいね」 「仕事をしているよ。妻を甘やかしたいという俺の望みを叶えてくれている」 どこまでが妻の仕事なの？ 彼から与えられる仕事は、温かくて、優しくて、どこまでも甘い―― 「私のことはクビにしてください」 2023.11.20～2023.12.1

王立第二騎士団で秘書官を務めるリーゼは、 かつて自分の命を救ってくれた 騎士団長のランドルフに淡い恋心を抱いていた。 だが、名門伯爵家のランドルフと 没落寸前の弱小貴族であるリーゼは 釣り合うはずもなく。 それにランドルフは女嫌いを拗らせ、 結婚はしないと公言していた。 だからこの恋は叶わないと、 リーゼははなから諦めていた。 そんなある日、 ランドルフは母親から結婚を強要されることに。 激怒するランドルフに対し、 リーゼは利害関係で結ばれた 愛のない「契約結婚」を提案する。 ようやく不毛な片想いに蹴りをつけられる。 そう思っていたのに。 「君が俺と結婚してくれ」 なぜかリーゼがランドルフの契約結婚の相手に指名されてしまって。 拗らせ騎士団長と 行き遅れ地味系秘書官の じれじれもだもだラブストーリー。