- もう一度、
大切な仲間に会いたくて——。 - 15歳の夏、臨海学校で一緒に遠泳をした8人組のバディ、“おしゃもじハッチ”。
おしゃもじは、海を泳ぐための命札だった。
10年経ったいま、突然その輪が一つ欠けてしまったことをきっかけに再会し、再び泳ぎだす。その中には、主人公・佐千子の音信不通になった昔の恋人も含まれていて…。
忘れていた何かを思い出させる、著者初の渾身の青春小説!
- 2013.7.15
- 【テレビ】千葉テレビ『NEWSチバ930』の特集で紹介されました!
- 2013.6.23
- 【ラジオ】『VINTAGE GARAGE』(J-WAVE 81.3 FM/18:00〜18:54)に出演しました!
- 2013.6.8
- 千葉県フレスポ稲毛にてサイン会をサイン会を行いました!
- 2013.5.25&5.18
- 【ラジオ】『東芝グリーンアースレディオ』(TOKYO FM/18:30〜18:55)に出演しました!
- 2013.5.14
- 【テレビ】千葉テレビ ハピモ『コレミテBOOK』のコーナーで紹介されました!
- 2013.5.12
- 【新聞】『千葉日報』に取り上げられました!
- 2013.5.11
- 【新聞】『東京新聞』のコラム「東京どんぶらこ」で紹介しました!
- 2013.5.9
- 【ラジオ】『アポロン』(TOKYO FM)に生出演しました!
- 2013.5.7
- 【雑誌】『ダ・ヴィンチ』に取り上げられました!
- 2013.4.20
- 【フリーペーパー】『メトロミニッツ』に取り上げられました!
- 2013.4.19
- 【web】『南房総いいとこどり』に取り上げられました!
- 2013.4.19
- 八重洲ブックセンター八重洲本店にてサイン会が行われました!
- 2013.4.15
- 【雑誌】『新刊展望』に取り上げられました!
- 2013.4.12
- 【雑誌】『オズマガジン』に取り上げられました!
- 2013.4.9
- 【web】『オズモール』にインタビューされました!
- 2013.4.6
- 【新聞】『房日新聞』に取り上げられました!
- 2013.3.29
- 【ラジオ】bayfm『「ラブ・アワ・ベイ」Love Our Bay』に3週連続出演しました!
- 2013.3.29
- 【雑誌】『オズプラス』5月号(3月28日発売)に取り上げられました!
- 谷村 志穂(たにむら しほ)
- 1962年10月29日北海道札幌市生まれ。
北海道大学農学部にて応用動物学を専攻し、修了。
1991年に処女小説『アクアリウムの鯨』(八曜社/角川文庫)を刊行し、自然、旅、性などの題材をモチーフに数々の長編・短編小説を執筆。
紀行、エッセイ、訳書など幅広い分野で活躍している。
2003年、郷里の北海道を舞台に描いた『海猫』(新潮社)で第10回島清恋愛文学賞を受賞。
主な著書に『結婚しないかもしれない症候群』『十四歳のエンゲージ』『余命』などがある。
最新刊は、長編小説『尋ね人』(新潮社)、『千年鈴虫』(祥伝社)、『空しか、見えない』(スターツ出版)。 - オフィシャルウェッブサイト HOUSE
- 4月19日、八重洲ブックセンター八重洲本店にて
サイン会が行われました! - 当日はお店の地下フロアにまで続く大行列ができるほど、たくさんの方にお越しいただきました。
谷村さんはお一人おひとりと、学生時代の部活動や作品の舞台となった南房総の話題に触れて
会話を楽しみながらサインをしてくださっていました。 - 書籍にはそれぞれのお名前のほかに“おしゃもじハッチ”にちなんで、しゃもじのイラスト付のサインという、
ファンにはたまらない特別仕様でした。
老若男女、幅広いファンの方々の温かい応援のお言葉をいただき、
大盛況のうちに終了いたしました。 - お越しくださった皆様、ありがとうございました!!
この小説で私は、はじめて「遠泳」する仲間たちを、書きました。するというか、したというか。本当は10年前に一緒にバディを組んだ仲間たちでした。
「遠泳」と聞いて、おーっと思った方は、経験者かもしれません。「遠泳」って何? と首を傾げた方もあるでしょう。
日本は四方を海に囲まれた国です。実はいろいろな場所で、隊列を組んで、海の遠くへ向かって泳ぎだす「遠泳」の伝統があります。
はじめて私がその伝統に知ったのは、たまたま乗っていた飛行機にのせてあった機内誌の誌上でした。九州の子どもたちが、毎夏、挑戦する遠泳の様子を綴ったドキュメンタリーのページでした。真っ黒に日焼けした子どもたちの中には、胸を張った子もいれば、不安でいっぱいな様子の子もいました。私がまず感じたのは、自分なら、間違いなく、不安で一杯だろうということ。だけど、もしも何とか乗り越えられたなら、この思い出はどんな風に胸に刻まれて、将来、どんな風に思い出されていくのだろうということでした。
この小説では、千葉県房総半島の岩井海岸を舞台に、かつてバディを組んだ「おしゃもじハッチ」というメンバーたちの10年後の今をつづっています。ハッチは8名でした。その中には当然、私のような怖がりも、泳ぐのが大得意なメンバーも、いろいろあって泳ぐのを親から反対されているメンバーもいました。仲間たちは、理由あって再会し、もう一度泳ごうと決めます。
ある夏に向けての、元ハッチたちの奮闘、ぜひ書籍でも改めて手にとって、いただけたら、うれしいです。