- 15歳の夏、臨海学校で一緒に遠泳をした8人組のバディ、“おしゃもじハッチ”
おしゃもじは、海を泳ぐための命札だった。10年経ったいま、突然その輪が一つ欠けてしまう。それをきっかけに再会するが、その中には、主人公・佐千子の昔の恋人も含まれていて…。
この場所で、
大切な仲間に会いたくて。再びあの海を泳ぐ—。 - 中学のとき忘れられない経験を一緒にしたはずなのに、いつの間にか大人になって、その気持ちを忘れていた…。誰しも体験するそんな思いを描いた感動作。忘れていた思い出がもう一度きらめきだし、きっと、あの頃の仲間に会いたくなる。実際に毎年たくさんの生徒たちが臨海学校・遠泳に訪れる、千葉県の岩井海岸を舞台にした、青春ストーリー。
- 奇跡の再会も、縮まりそうで縮まらないかつての距離…
- 『ドルチェ・ビターチョコレート』 yuma*/著
- 中学2年生。まだ恋だと自覚してなかったのに、詩乃から告白されてなんとなく付き合い始めた万桜。しかしある日突然、詩乃は万桜にキスをすると別れてくれと言いイタリアへと飛び立ってしまった。そこで初めて恋をしていたんだと気づき、万桜はそれから3年も引きずっているのだった。そんな時またまた突然、詩乃は天才ヴァイオリン少年となって戻ってきた。
- かつての恋人との再会は甘くてほろ苦いもの。もう関係ないんだと思ったり、まだ好きだという自分の気持ちに気がついたり、だからといって昔に戻れるわけでもない。別れたときが若ければ若いほど、未熟だった自分に対して胸がひりついたりします。この物語は、そんなセンシティブな感情を音楽に載せて思い起こさせてくれます。
- 柑橘類の木で溢れる、瀬戸内ののどかな島。そこに暮らす未亡人の珠里は、義理の祖母とともに果樹園を守っている。そこにある日、大手コーヒーメーカーの営業マン・涼が現れた。話してみて初めて、珠里と涼は同級生だったと判明し…。
- 劇的な出来事は起こらなくとも、登場人物のキャラ、気持ちがとても丁寧に書き分けられているので、作品の世界に入り込んでしまいます。まるで、自分自身も島の住人の一人になったような。かつての同級生だと、恥ずかしくなるような想い出も共有していたりしますよね。それが大人の恋にどう影響するのか…完結が待ち遠しいです!
- 片田舎の団地に集う幼なじみたちの今昔ストーリー
- 『焼け木杭に火はつくか?』 木野はる/著
- 東京に住む小説家の良太郎は、母が一人で暮らす実家に空き巣が入ったことをきっかけに、田舎に戻ることを決意する。実家のある「瑞穂ノ団地」には懐かしい幼なじみが集っていた。親友・英吾が勤める出版社の美人社長・夏海に、小説執筆を依頼される良太郎。その執筆をきっかけに、穏やかな田舎街の人間関係が小さく動いていく──
- ハラハラドキドキすることはなく、大事件が起きることもなく、穏やかに流れている「瑞穂ノ団地」の時間。昔と変わらず無邪気に語り合う彼らの日常を覗き見しながら、自分も住人になったかのような気分を味わいました。そして大人になった今だからこそ、果たせる想いがある…のか?ほんのりロマンスの行方にも注目です。
- 27歳の誕生日、高1のときからつきあっている彼氏に呼び出されたOLの美夏。プロポーズを期待していると、「俺がいなくても平気だよ」とフラれてしまう。泣きそうだった帰り道、信号待ちの交差点でそっとハンカチを差し出してくれた見ず知らずの男。もう二度と会うことはないと思っていたその彼が、美夏の部署に新任でやってきて……!?
- カッコよくて仕事ができるゆえに、なかなか自分の気持ちに素直になれない主人公・美夏。恋に仕事に悩む美夏の気持ちに共感しながら、作品の世界観にどっぷり浸って恋することができます。エリートイケメン男子との運命の再会からはじまるほんわかラブ! 番外編では男性目線の物語も楽しめて、二度おいしい作品です。