- 甘ーい時間を、もういちど。
- 『温め直したら、甘くなりました』 来海シスコ/著
- お腹を空かした小説家・集に小料理屋のおかみ・茜が温かいうどんを無償で食べさせたことをきっかけに夫婦となる。その後、それぞれの仕事を尊重することで、擦れ違いばかり、甘い夫婦生活とはほど遠い。そんなある日、集が離婚届をつきだす。茜もそれを受け入れようとしたとき、集は「違う、別れたくなんか、ない」と。それから、2人は変わり始める!?
- 多くの夫婦は、夫婦生活に馴れ合い、それぞれの生活を優先し、行動や気持ちの擦れ違いは多かれ少なかれあると思います。でも、失いそうになったときに、初めて、相手の大切さに気付くこともあるのでは!?相手との時間をちゃんととり、向き合うことの大切さにこの作品で改めて気付かされます。では、甘ーい時間をもういちど!
- 頑張る自分にご褒美?平凡な毎日に訪れた淡いトキメキ
- 『中華屋のスター 〜中華飯店 菜華 古川裕美子(39)の片恋〜』 大野ソイ/著
- 子育ても落ち着き、家計の足しにとパートに出始めて3年の裕美子。夫から感謝の言葉はなく、反抗期の息子たちは挨拶もままならない。かつて夫のプロポーズに頬を染めた自分と韓流ドラマを重ね合わせ、ラブストーリーの主人公を羨む毎日の密かな楽しみ…それはパート先の常連イケメン・笠井を観察するコト。恋未満の状況から見えてくる大切な物とは?
- 浮気でも不倫のお話でもありません。何気ない毎日を頑張って過ごしている女性なら誰でも感じる理想と現実のギャップ。手に入らないものほど、キラキラと輝いて見える不思議。逃げずに自分の居場所と向き合うことを教えてくれる、冒険!?ストーリー。
- 初恋の人と結婚。ねぇ、好きだと言って?
- 『嘘でも構わない、だから。』 トーコ/著
- 日本では誰もが知っている名家・六条家の遼と結婚することになった晴乃。遼は血のつながりすら怪しい遠い遠い親戚で、昔のお隣さんでよく遊んでもらっていた四歳年上の幼馴染。一年前まで全く交流がなかったのに、遼から指名されてお見合いをすることに!単純に嬉しく思っていたが、選ばれたのには理由があって…。
- 「好き」や「愛している」という言葉がなくても、遼と晴乃が互いを想う気持ちが自然と伝わってきます。ほどよいじれったさを感じながら、ゆっくりと夫婦関係を育んでいく二人の物語に心が温まりますよ。続編のCanariaもありますので、ぜひみてくださいね。
- 結婚して6年がたった、紗絵とコウの夫婦。子供が大好きなコウのために、紗絵は不妊症を乗り越えようと努力している。しかし…がんばっても希望はなかなか叶わなくて、いつしか2人の間には会話すらなくなっていた。離婚も意識する中で迎えた結婚記念日。紗絵はコウの“とある姿”を見かけてしまい…。
- もう6年?まだ6年?長いようで短い時間が生んだ小さな綻びは、修復されないままほうっておかれています。やがてその綻びは大きな傷に。お互いにそれに気づいているのに、思いやれないばかりに傷は深くなって…。長い間一緒にいるからこそ、なかなか言えないことをちゃんと言葉にすることがいかに大切か、気づかされる作品です。
- いくつになっても愛されたい。だから、私だけを見て!
- 『ショコラ〜愛することが出来ない女〜』 坂野真夢/著
- 出版社で働く康子は、仕事に疲れると喫茶店『ショコラ』へと立ち寄る。そこは別れた夫・隆二の店。離婚後、ふたりは何度もヨリを戻そうとしたけれど、隆二が自分よりもケーキやお店を愛していると感じた康子が、いつも別れを選んでしまう。そんな関係にも、康子が職場の年下男子・庄司君に告白されたことで変化が…!?
- 彼の作るケーキが好き。彼のキスはもっと好き。でも、ケーキを愛してやまない彼は大嫌い。夫の一番であり続けたいと思うのは、ただのワガママなの…?自問自答して揺れ動く康子の心情に終始共感しっぱなしです。そして最後に見せる隆二の答えに、じんわり温かい感動が!女心ってやっかい、男って不器用。だから夫婦は面白い?
- 結婚式を挙げ、夫婦になったリュウとミオ。婚前旅行で沖縄には行ったけど、新婚旅行はお金を貯めてから…なんて、慎ましくも平穏で幸せな日々を過ごしていた。しかし、結婚式からわずか半年後、2人は思わぬ事態に陥ってしまう。リュウが交通事故に遭ってしまったのだ。しかも彼は記憶喪失!なぜか8歳の少年に戻ってしまって…?
- 突然夫が記憶障害になったら?考えるだけでどんよりしますが、この作品は、登場人物がとても明るく前向きで、たくさんの愛情に満ちているので、ジメジメした雰囲気はゼロ。とにかく温かい!リュウくんにとてつもない愛おしさを感じたりもして、にっこりしながら泣けちゃいます!お互いを想う気持ちが素敵な夫婦の物語です。